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『蛇は嗤う』 スーザン・ギルラス 著

2008/09/03(水) 10:32:34 海外ミステリ THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
この作品は、スーザン・ギルラスの長編ミステリ全七作の最後の作品なのだそうです。1963年にイギリスで発表され、日本ではこの作品が初の邦訳。私はこのシリーズも知らなかったし、作者の名前も初めて聞くくらい無知なものでお恥ずかしい限り。
この『蛇は嗤う』、新聞の書評欄やその他ほうぼうで評判を目にして、是非読んでみたいと思い、…やっぱり図書館で借りました。初読だったんですもん、自分に合わなかったら2200円がもったいない…、でしょ?

読後の感想は…。買ってもいいかも!
ハイ、お調子者です。でも、最初から最後まで飽きることなく、一気に読めるほど楽しんだ作品でした。




主人公のライアン(リー)・クロフォードという女性と、スコットランド・ヤードの主任警部ヒュー・ゴードンのコンビが、モロッコで起こった事件に巻き込まれ、謎の解明に奮闘します。
ロンドンでリーが夫の不倫に悩んでモロッコに逃避行に来たというのに、もう、一ページ目から怪しすぎる人物が出てくるし、ホテルに着いてからも次々と絡んでくる妙な人間関係に気の休まる暇がないし。
でも、作者のスーザン・ギルラスという人は、登場人物を決して下品にも愚劣にも描写しない方だそうで、そのおかげか、とても読みやすい。
探偵役のヒューを中心に動くのかと思ったら、語り手のリーもきちんと考えるし、この二人がすれ違って情報を交換できない事はあっても、読者の側には全部包み隠さずに書いてあります。フェアな本格ミステリ、なのはまさにそこです。

一人ひとりが怪しくて、それぞれが係わり合い、中盤でついに起こった事件についてのアリバイも不確か。
何かにつけて詳しく時間を確認するシーンがあるので、あ、これはトリックよりもアリバイ崩しの方か、と見当はつきますが、さて?ちょっと待て。この人に動機は?とか、なんでこんなに食い違ってんの?と、ぐいぐい引っ張られるように楽しく読めるのです。

クライマックスの事件の解明シーンでは、一筋縄ではいかない構成になっていて、およそ真犯人がわかっていても考えてしまいます。
また、タイトルの“蛇が嗤う”…これがまた意味深。

国内ミステリに疲れた時、少し気分を変えたいときに、このモロッコを生き生きと描いた物語にしばし浸ってみるのもいいですよ。

(…私はその点、海外ものはエジプトの次にモロッコ、と、アフリカ大陸に飛んでったままなんですけど(笑))
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