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『爆発的 七つの箱の死』 鳥飼否宇 著

2008/09/22(月) 09:31:44 鳥飼否宇 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
うむむむむ。

えーとこれは、綾辻ファン・有栖川ファンを狙った?
謎の天才建築家といえば中村青司、その人の名前がばっちり出てくるし刑事さんの愛読書は推理小説とまで書いてある。
また、志度場なにがしという登場人物の出てくる話もあります。コレ見て『双頭の悪魔』を思い出さない有栖川ファンがいようか。
かといって、それぞれのパロディでもないので、ファンの心を擽るにはちょい弱い。いっそのこと思いっきりパロってあればねえ。
まあ、芸術のエキセントリックすぎるほどの描写を外せば、木更村と取れないこともない、と思う…けど…違うかな。

そうそう、かなり露骨な描写がてんこ盛りです。
人によっては嫌悪感すら抱くかもしれませんね。その意味でも、読み手を選ぶ作品です。
この作品の半分以上は、ジェンダーとか、そんな女性性と男性性の侵食具合が激しいです。

それにしても。
これは……ミステリなのか?
どーしてもノれないまま終わってしまい、なんか貶すしかなさそうなので、ちょっとだけ触れる程度にしときます。それでもネタバレしてると思うので、未読のかたはご注意を。




ひとつひとつの話は「色」をモティーフにして誰かが殺されてるし不可解な謎や不可能犯罪もあるし、で、ミステリ読みには期待を持たせるものなんですよ。
で、事件の捜査に当たった刑事さんがゲイジュツをクソミソに貶しながらも事件の本質にはじりじりと迫って行って、真相の半分に掠るとかでちゃんと活躍してるので、まるっきりおバカさんじゃない。
途中から登場する探偵も、殺人事件は守備範囲外とか言いながら、頭の中では高速回転して謎に向き合ってる。

で、この作品を一直線に貫く最大の謎は、この珍妙な私設の美術館を設計した建築家、藍田 あきら(くそう、このPCじゃ漢字が出ない…)の失踪とほとんど姿を見せない日暮百人(ひぐらしもんど)、そのうち徐々に浮かび上がるまるで呪われているかのような美術館の惨劇。

当初は、中心人物であり読者を導く役割の しきみぎ かん (この人の漢字も出ないよ…くうっ) の叙述トリックかとまで深読みしたんですけどね、そんな風には思えないし、第一あまりにも受身なので、その線は消えました。

となると、後はオーナーである日暮と謎の建築家・藍田の入れ替わり?くらいしか…。

で、最後に来て、探偵さんが解き明かす、アレとあそこが結びついたのはいいんですけど、それまでの日暮の登場の仕方がアレだったのでまあそういうことも言えるかなということでいいんですけど、これは全部の伏線を回収しきれてるのかなあ。
なんっか中途半端な気がする。

それに、藍田の思惑はともかく、動機ですよ、この血腥い惨劇を引き起こす動機が、あまり綺麗に結びつかない。これだけの計画があるのなら、もっと強力な抗いがたい衝動がないと、納得できないよ。
ただ、逆転美術館、のコンセプトはいいなと思いました。大体予想できたけど。

最初の死体と最後の死体のリンク、一話ごとの事件の真相を開示するにしてはひとつふたつあやふやなポイントがそのまま残ってる、という伏線、ちゃんと回収されたものもあれば、ん?ちょっと待てと思うものもあるし。
私、読み方を間違ったのかなあ。


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