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『しらみつぶしの時計』 法月綸太郎 著

2008/09/07(日) 15:45:27 法月綸太郎 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
あちこちに散らばってた短編が1冊にまとまったもので、ノンシリーズ短編集は2作目。
どれも法月先生らしい、後味の悪さが光ります。
……ただ、好き嫌いは分かれるかも。




【使用中】【ダブル・プレイ】【素人芸】【盗まれた手紙】【イン・メモリアル】【猫の巡礼】【四色問題】【幽霊をやとった女】【しらみつぶしの時計】【トゥ・オブ・アス】以上十篇。

都筑先生のパスティーシュもあれば海外ものからインスパイアされたのもあり、【名探偵・法月綸太郎】シリーズにはないバラエティの豊かさ。
あ、でも最後の【トゥ・オブ・アス】は、法月綸太郎として世に出る前の、「林太郎」として若い頃に書かれたものだそうです。なので、お父さんは警視だし、謎解きをするのは息子の「林太郎」くん。ちょっと戸惑うけど、ストーリーはしっかり練りこんであって、読んでて楽しかったです。

なんかテーマがダブってるものもあって、でもまあそれが、短編集としての宿命かもしれへんし…、でもこんな夫婦関係は絶対やだー!いずれにしても救いがないし、生きてても殺されてもどっちでもおかしくない人達ばっかりで、やるせなくて哀しかった。個人の個性を尊重し大切にするんじゃなくて、嫌いになったら取替え可能な存在なんて、心中事件にもなりゃしない。

法月先生らしいというのならやっぱり【トゥ・オブ・アス】になるのかもしれませんが、ミステリとしてじゃなくほぼ100%パズルという表題作【しらみつぶしの時計】は、記憶に残りますね。
頭の体操ですよこれ。
設定とかシチュエーションは、昨年の米澤穂信先生の『インシテミル』によく似てますけれども、まあ謎がばら撒かれたまま伏線ほったらかし、という割り切れなさは無いです。生命の切迫感も薄いですが、とにかく1440個もの全てバラバラの時刻を示す時計、というのは、頭が割れそうです(笑)
これGoogleの入社試験に出てもおかしくないと思う。
(ねこ好きサイエンスライター、竹内 薫先生の『非公認 Googleの入社試験』という本を買ったんです私。レベル1で挫折した……)

なんでこんなの考えられるんだろか、ミステリ作家の先生方って。

えーと、毛色の変わったのが【猫の巡礼】。
いやーこれはどきどきします。にゃんこがウチに居るものとしては。
ひょっとしてほんまににゃんこだけが知る巡礼があるのかも……とか、実際こんなこと突然言われたらどーしよ、とか。
出てくるにゃんこ、<みどろ>ちゃんは、本当に法月先生の御宅のにゃんこ様でしたね。
こういうのって、例えば綾辻先生が書かれても不思議じゃないです。『深泥丘奇談』に似た、でもあそこまではホラーじゃないカンジ。

様々な雑誌に掲載された短編、どれも遊び心が満載です。
その分、統一感は薄れるけど、のりりんファンには楽しい1冊だと思う。

……私は図書館で借りました……。
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