こんな本読みました。

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『虹猫喫茶店』 坂井希久子 著

2015/06/18(木) 14:41:00 その他一般 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
虹猫喫茶店
坂井希久子
祥伝社


 このタイトルと、この表紙と、この帯。猫好き猫飼いの心を鷲掴みじゃないですか?!猫好きホイホイとはまさにこのこと……。
 ということで早速取り寄せました新刊。坂井さん初読みです。
 いい話ダナーというのではなく、今もどこかに展開されているようなありきたりの猫のいる世界の日常と、ミステリアスな喫茶店のオーナーのツンデレっぷりを愉しむのがよろしいかと思います~。



うーん、わたしこのタイトルで、ちょっと不思議系というか、「虹の橋で待ってる懐かしい猫と会える話」なのかなーと思ってたんですよね。
違った。
不思議系の癒し系小説じゃなくて、普通の日常でした。涙こぼれなかったし。むしろクスッと笑えた。主に相田先生ねw

正直、序盤はあらまあって感じだったものの途中であれ?これわたし地雷踏んだ?みたいにつらかったの……(涙)
猫ボラやってる友達が身近にいるので、TNRがどういう趣旨でどういう活動してるとか葛藤とか、雨の日も雪の日も嵐が来ても毎日野良猫さんのお世話に励むとか里親探しの大変さとか、なによりボランティアなので費用のほとんどが自腹という厳しさや制約その他、いろいろ聞きかじってるもので……。

ヒロイン?というかミステリアスな〈虹猫〉のオーナー・サヨリさんの持論は、TNRや地域猫活動してる人には共感も反発もあるだろうし、里親募集の手間ひまかけた慎重さとか、正解なんてない問題を小説として読むことでどんな気持ちになるだろうか、と。

でもいろんなキャラクタを必要最小限にしてあるのでこんがらがることもなく、シンプルに野良猫問題の本質に迫ってるんじゃないかなと思います。

ボランティアも、聞くことや話すことも、生きることも、覚悟が必要で。
ファッション感覚でも、誰かを見返してやることでも、ただ可愛いからだけでもなく、命にかかわる以上は覚悟をもって生き様として。わたしの友達はみんな、ずっしりと覚悟を決めて頑張ってます。何の力にもなれないわたしはフニャフニャと覚悟なんてなくてただ毎日家の猫ズと暮らすのが精一杯です申し訳ない。

野良猫問題によくある話を、連作短編のように繋いで一本の長編にしてあります。クライマックスはCapter6~8だと思いますが、それまででもじゅうぶんにいろいろとあるし、中には「現実はこんなに甘くないよ……」と思う部分もあり、つまり猫の存在は和むけれど癒し系の小説ではないです。

メンドクサイのが次々でてきて疲弊することはないし、翔君のひたむきさとかサヨリさんのツンデレとかヒカルくんの作り物めいた美貌とか婆さんの割といい人っぽいところとか、TNRのご婦人とか、そしてコッテリとクドくて空気読めないというより読まない系の相田先生とかw
いいように使われながら、経験を積んでいく翔君の成長も著しくて、やっぱり人間ドラマでした。


猫も人間も、ひとりでは生きていけないからね。
どっちも寂しがりですからね。
猫だろうと人間だろうと、存在を否定されて受けた傷は深くて痛くて治ることはないけど、死ぬまでずっと傷ついていないといけないわけじゃない。幸せになっていい。
大事な存在ができる、それが人間だろうが猫だろうが変わりないし。
分かり合う努力をすれば、孤独ではないのよね。

まったく懐かなかったサビ子が、翔君に懐くまでの流れが好きです。さいごの「煮干しのお見舞い」に和んだ~~www
あと、婆さんが小綺麗になっていくのも好きですねえwww

イマドキの大学生、猫好きや猫バカ、いろんな人の人生に深くかかわる猫たち。
みんな、適度な距離感を持ってて、個性的で、そしてやさしい猫たちばかりです。
学校では教えてくれないこと、勉強だけでは知らなかったことを、命のぬくもりを、猫が教えてくれます。
さあ、猫好きの皆様、ご一緒にこの猫好きホイホイにかかってくださいな♪


あ、猫ボラ友達のみんなへ。宝くじ買うより、株かもしれへんよー(苦笑)

(2015.4.16 読了)
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