こんな本読みました。

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『飛ぶ教室40号 (2015年冬) (もっと童話をたのしもう!)』

2015/03/22(日) 20:19:43 その他一般 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
飛ぶ教室40号 (2015年冬) (もっと童話をたのしもう!)飛ぶ教室40号 (2015年冬) (もっと童話をたのしもう!)
(2015/01/25)
山下明生、やえがしなおこ、如月かずさ、昼田弥子、まはら三桃、松田青子、大道珠貴、柏葉幸子、陣崎草子、小路幸也、今江祥智 ほか

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 ええと、小路さんが「初めて意識して正面から児童文学を書いた」というお話が掲載されていまして、やっぱり小路ワールドなのでお好きなかたはぜひ☆




この号の執筆者です。敬称略。収録順。

山下明生
やえがしなおこ
如月かずさ
昼田祢子
まはら三桃
松田青子
大道珠貴
柏葉幸子
陣崎草子
小路幸也
今江祥智

あと、連載では岩瀬成子さんの〈本を読む15〉この号では綿矢りささんの小説が取り上げられていましたよ。わたしは綿矢さん読んだことないけど。

マンガ。これ面白かった!長谷川義史さんの「さんぱつやきょうこさん」
それと、中川ひろたかさんのなぞなぞ。これのイラストが、わたしも大好きヨシタケシンスケさん♪子供向けなので大人には難しくないけど、なんとなく深みがある……。

さてと。

児童文学ってわたし村山早紀先生しか知らないと言ってもいいです。ウチに子供いないから、ご縁は薄い。
なので、児童文学作家さんのお名前はほぼ初めまして。
それと、こちらも読んだことはないんですが図書館でいつも背表紙くらいは見てます、という大道珠貴さん。このかたも小路さんと同じく、児童文学プロパーさんじゃなくて一般文芸の作家さんですね。

で、巻末の執筆者紹介ページでひととおり確認しました。

うん。

児童文学作家、童話作家さんの書かれた物語と、一般文芸の作家さんとでは、やっぱりテイストが違います。大人向けメインの作家さんはどこか、大人の社会の挫折感や息苦しさや苦味や終わりといったエッセンスが溶け込んでます。ただし、子供たちの心が暗くならないように、読み飛ばせるくらいの軽さで。
一方、児童文学作家さんは、大人ならこういう展開になるだろうと思うクライマックスの悲哀や絶望や残酷さや冷徹さの影を少しだけ踏んだ感じでブレーキがかかって、子供たちの心が悲しくて切なくてパンクしないように、怖くて泣くより前に笑顔になって物語が閉じていく感じ。

ところで、この『飛ぶ教室』が届いた日、わたしは例によって小路産のを真っ先に読んで、あとはうっちゃってました。すみません。
でも目次を見て、これは最初からぜんぶ読んでみようと思い直しました。……疲れてんのかなわたし。

小路さんファンなので、どうしたって小路さんを贔屓目に評価しますが、さっき偉そうに書いた児童文学作家さんとの違い、実は小路さんには当て嵌まらないかなと思います。
「歌」をモチーフに(これも小路さんらしい!)、主人公の「じゆう」くんは、夢の中で。
まず、名前の「じゆう」に漢字が使われていないのが素敵w
もちろん、「人生は自由に選び取っていくもの」という意味での「自由」かもしれないし、……PCの漢字変換で組み合わせても「慈優」とか「地夕」とか「邇由宇」とか(暴走中)、「じゆう」という読み方にどんな漢字を当てはめても「自由」、読んだ子供達が決めればいいってことですね。
大人が読むとぜんぜん印象が違うお話だと思います。子供達には可能性を、大人には……何でしょうね、自己肯定とか初心に帰れとか夢を思い出そうとか、かな。
わたしもたぶん、子供の頃に乗った列車から何度も乗り換えてる。あのまま前の列車に乗っていたらどうなったかなぁと思うこともある。でも、今乗ってる列車でいい、後悔してないし、じゅうぶんに幸せです。
ただ、もしかしたら別の宇宙で、一度も乗り換えしていないままのわたしが大人になってるかもしれない、その人生はちらりと見てみたいかな、見るだけ。
そんなことを考えてました。

あとはざっくりです。すみません。何せ小路さんがお目当てで買ったので。

面白くて感心したのが、松田青子さんの『ぼくのおしろはすごいぞ』と、陣崎草子さんの『特大にまちがってるサンタ』。
大道さんの『ヘイ!ハッピーバースデー!!』は神様の言葉が深かった。そりゃそうね、神様ですもんね。ただし、子供さんが読むとちょっとイマジネーション働く子とそうでない子で評価わかれそう。どっちかというと大人向きなのかもしれない。
あと、ふだんミステリ中心に読んでるもんだからついミステリっぽいものに反応してしまうんですが、その意味でおやこれは、と思ったのが柏葉さんの『ポイズン・カップ』。たぶん児童書ミステリでも通用するんじゃないかな。子供さんの心にトラウマや毒にならないようにサプライズ感は弱めですがこれも大人の読みようなのでどうでしょうか。うう、もうちょっと書きたいけどこれ書いたら完全にネタばらしになるー!

わたしの児童文学の基準は、実際に子供の頃に読んでた童話やらなにやらとはわたしの中で完全に断絶してるので、今は村山早紀先生です。
……村山先生の作品というか作風の守備範囲、広い!
ルルーやシェーラ姫のような小学校の図書室に並んでる児童文学から、大人も大好きなファンタジーとしてのたそがれ堂やルリユールや竜宮ホテルなどなど、そして近未来……じゃないか風早の街の遠い未来のSF『黄金旋律』まで。
村山先生も以前、飛ぶ教室に書かれてましたね、白猫さん。涙腺崩壊しましたわ。

日頃、ミステリのそれも血生臭いのを喜んで読んでるので、こういうピュアな児童文学はどこかこっぱずかしいんですけど、たまにはね。

小路さん、がっつり児童文学もまた書いてください。いつか、がっつり本格ミステリ書いてくださいというリクエストもやいやい出してるのに鬼のようなファンで申し訳ないです。

(2015.1.27 読了)
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