こんな本読みました。

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『NOVA+ バベル: 書き下ろし日本SFコレクション』

2014/12/30(火) 19:37:43 アンソロジー THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
NOVA+ バベル: 書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)NOVA+ バベル: 書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
(2014/10/07)
宮部 みゆき、月村 了衛 他

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 書き下ろし日本SFコレクション。アンソロジーです。
 以前、小路さんが参加された『NOVA』は買って読んだけどそれっきりで(なんかすみません)、そしたら知らないうちに〈NOVA〉シリーズは第一期全十巻として一区切りついてましたよ。で、第二期のシリーズとして〈NOVA+(プラス)〉。またタイトルには収録作品の中のどれかが付くことになったそうで、ええとこれってミステリのあのアンソロみたいな感じですよね。ま、それはともかく。
 日本SF界隈が賑わってるのか衰退してるのかも知らないSF初心者ですが、楽しく読めましたよ~。もう突き抜けてて共感とかなんとかそんなもの振り切ってたし(笑)
 最近、SF面白いです。わたし。



収録順に(敬称略)、

宮部みゆき
月村了衛
藤井太洋
宮内悠介
野崎まど
酉島伝法
長谷敏司
円城 塔

という顔ぶれ。
そしてわたしは、宮内さん、野崎さん、酉島さん、あと何冊かのアンソロで宮部さん、しか読んだことない……。

大森さんの「序」にあるように、宮部さんのはリアルなこの世界の地続きにあるような感じ(ハリウッドのSFっぽいもぞもぞ感)、月村さんのはこれシリーズがあるんですよね、それの前日譚というかシリーズ未読でも大丈夫な時系列で近未来っぽく。ここまでは、うん。

さて、三本目の藤井さんからですよ。
時間に不可逆はなく、高次元で、別の宇宙で、別の生命体で、異種間コミュニケーションばっちり、三次元の物理すら理解できないわたしなのに、それでも面白いのがSFの不思議なところwという、酉島さんまでの中短編。こういうのが畳みかけてくるので、作品世界を理解できる前にエンドマークが来て次の宇宙に行ってしまうwわぁいwww

で、タイトルに採られた長谷さんの〈バベル〉は、……これはええと、地球に戻ってきた?ただし近未来というか技術が宇宙世紀なのに価値観が何千年も前のままという乖離がねえ、……これ、ムスリムの人が読んだらどんな感想もつのか聞いてみたい。そしてわたしは、この宗教観はやっぱり分からない。ただ、イスラム社会に生れ落ちなくて、日本人でよかったというのが、正直な気持ち。この作品は社会派SF、と言っていいのかな。社会派ミステリというジャンルがあるんやから。

ラストの円城さんの。
わたしには難解で、一冊読めたこともない円城さんの小説ですが、この趣向はすぐに分かった。遊びっぽく見せてあるけど、これめっちゃ難しいというか面倒くさいよね(苦笑)。ミステリのロジックやトリックとは違う種類の手間のかけかたやなぁ、と思いましたわ。

さてさて、真ん中の、ぶっ飛びまくりの超絶SF。
藤井作品は初読ですが、宮内さん野崎さん酉島さんのは何作か読んでて傾向というのか作風に免疫があったのに。
それでも!
「お、おう……(汗)」と言葉に詰まりながら読んで、酉島さんのは仰け反りました(笑)。一行目で頭がカックンと後ろに倒れて、「うが」って変な声が出たwww
でもなんでしょーねぇ、だんだんとクセになっていくのですよ、酉島作品て♪
もうわたしの想像力なんて木っ端微塵にして、どんなイメージも受け付けないくらいに異世界で異次元で異能でわけがわからない。なのに愉しい!
ということで、このアンソロで一番印象深く面白く読んだのは酉島さんのでした。

こういうスーパーハードSFが、最近本当に面白いなと思う。
核戦争後とか、人類の滅亡がかかってるとか、そういう切羽詰ったSFもそれはそれで重厚ですが、こういうぶっとんだ設定だと滅亡だの終末論だの関係ないから気持ち的にはラクで。でもちっともラクチンじゃない読み心地で、付いていけないどころか最初から叩き落とされてる凡人です(苦笑)
リアルとはかけ離れた世界、時間軸、そういうものを読んでると、現実のややこしいことやストレスを抱えてる余裕なんかありませんから。
頭からっぽにして読み進めて、読み終わっても頭真っ白で、ガリガリゴリゴリと食べられないものを無理して噛み砕いたような無茶さ加減がたまりませんwww
もっと読みたい。
今年、酉島さんと宮内さんと野崎さんのSFを知ったことで、SFの楽しさにちょびっと開眼したんじゃないかな、と思ってます。
酉島さんの『皆勤の徒』を薦めてくれて、本当ーにありがとうお友達!
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