こんな本読みました。

読んで感じて書き出して、そして忘れていく。備忘録ブログ。

スポンサー広告 > 』スタンダップダブル!―甲子園ステージ』 小路幸也 著
小路幸也 > 』スタンダップダブル!―甲子園ステージ』 小路幸也 著

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:-- スポンサー広告 EDIT
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Comment (-)

』スタンダップダブル!―甲子園ステージ』 小路幸也 著

2014/07/19(土) 18:13:15 小路幸也 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
スタンダップダブル!―甲子園ステージスタンダップダブル!―甲子園ステージ
(2014/03)
小路 幸也

商品詳細を見る


 球春ですなあ(笑)
 そんなわけで、小路さんの新刊です。『スタンダップダブル!』の本当にそのまま続編です。神別高校野球部が夏の甲子園にやってきました!
 野球にそんなに詳しくないわたしでも、ああ高校野球っていいなあと素直に思える作品、シリーズです。
 ついでにイイ男が増えてておばさんもう萌え萌えしてしまいましたwww
 野球好き、特に高校野球ファンなら必読です。マジ。
 ただし、「前作を読まなくても大丈夫」とはいうものの、やっぱり前作を読んでおいた方がいいと思います。そして盛大にネタばれってます!ご注意を。
 




ということで続編です。

が。

前作と違って、不思議なチカラに頼らない、ごくごくまっとうで強い精神力と鋭い知性で野球してます彼ら。
夏の暑さにふさわしい、熱い高校球児たち。
シンジくんパートは最初から最後まで爽快感みなぎってます。若いっていいなあ。

一方、大人パートはもうなんですかこの緊張感。
絵里姫さん超羨ましいイイ男に囲まれて逆ハーレム状態ってどゆこと?キーーーーッ!(←そこ違う)
いやー、大人の世界って怖いよう。

胡散臭いどころかキナ臭い塩崎氏を警戒しつつ、打てる手は打っておいてできるかぎり青山兄弟をはじめ神別の野球部員が傷つくことのないように考えて考えて、それでも塩崎氏が何枚も何枚も上手だったなんてもうドキドキハラハラしますよこっちは。
小路さんの小説だから安心して読んでたけどこれはもしかして初めて黒い心が勝つのか……と何度も思いましたよ。
無敵と思われた名刺でさえそんなに効力なかった時点で絵里さんじゃないけど泣きそうになったもん。

もうこれだけでネタばらししたようなもんなんです、ごめんなさい。
ただ、これだけは書いておきたい!と思うところがあって、触れないわけにはいかないかなあ、と。

緩急のつけ方、読者の緊張のほぐし方が絶妙でした小路さん!
絵里さんや山路さんたちがどれだけ細心の注意を払っても防げないのかと思わせた前半の接触シーン。
まさかこうくるとは!
正体が分かった瞬間、その人のイメージががらりと変わったことを自覚しました。
この鮮やかな反転がすばらしいです。

神別高校野球部には、甲子園の魔物どころか神様と仏様と閻魔大王までついてる♪

キラキラして眩しすぎる彼らに、邪心が近づくには、その邪心が燃えて昇華されることを覚悟できる大人しか近づけないのかもしれない。
そう思って見渡すと、神別高校を守ろうとする大人たちはみんな覚悟を決めた人ばかり。
そして。
塩崎氏と、山路さん田村監督との絆が切れていませんようにと祈りながら読むわたしが感じたのは、絹糸でもタコ糸でも運命の赤い糸でもない、泥まみれの友情の糸の擦り切れそうな、ギリギリ端っこ。
本当にギリギリでしたね。
絵里さんの三十路女セルフツッコミと西島さんの飄々とした姿に癒されながらも、野球のシーンの緊張感とは別の胃の痛さでした(苦笑)

そうそう、わたしのストライクゾーンど真ん中の西島さん!!もう何このイケメンwwwwww
育ちが良くてそれなのに危険な世界を愉しんでてクールでシャープな見た目のくせに熱い心を持ってて。ひーーーかっこいいーーーーー!
お願いします小路さん、この西島さんでスピンオフというか別に一冊書いてください西島さんがこれっきりなんてもったいなさすぎるーーー!!

前作ではタムリン推しだったのに。こんなわたしのツボ押さえまくるキャラが出てくるなんてッッッ。

ああでも山路さんの過去もなかなか。絵里さんにも話してなかった切り札の出し方が超かっこいい。

ハシさんも信念強すぎてイイ男だーw

とにかくね、主な女性キャラが絵里さんとめぐみちゃん、あと応援のブラバンの女子高生くらいしか出てこないので、相対的にイケメンばっかりなんですよもう嬉しいったら♪♪
タムリンと山路さんがリラックスしてるシーンもなんかきゅんきゅんしたし、西島さんもさー絵里さんハグくらいすればよかったのにw
ていうかハシさん相当気に入ってるでしょう絵里姫を。工藤さんと二人で絵里姫の嫁入りの話したりして花嫁の父みたいな気持ちでしんみりとかすればいいよw

(管理人、ただいま大暴走中です。しばらくお待ちください……)


はッ。
わたし何か口走りましたか?

すーはー。落ち着け落ち着け。これは小説の感想文だ。たぶん。



高校生たちも爽やかで汗にまみれて青春真っ盛り。
まぶしいわー。
不思議なチカラを温存する、というよりも、自分達のチカラを結集することの方がどれだけ大切か、ちゃんと知ってる。安易に流れない。
勝ち方を知ってる、というべきか。
まっとうに勝つ。
当たり前のことをして勝つ。
自分達の知らないところで大人が何をしていようとも、真面目にプレーすることだけ。
しなやかに、真摯に、野球を愉しむ。生きていくことを知る。
体育会系ということももちろん関係してるけど、人間として、しなやかに真摯に、そして前向きに生きていくことを、そうと教わらなくてもちゃんと知ってる。
そんな彼らを、わたし達は、夏の甲子園に見ているのかもしれないですね。
毎年。
自分の高校時代を重ねてるんじゃなくて、大人の世界を風通しよく明るくしてくれる彼らを応援してるのかな。
高校野球ファンの気持ちが、わかるような気がします。

そして、高校生ともなると、まわりの大人たちのことをちゃんと見てる彼ら。
侮っちゃいけません。
仮に最悪の事態になったとしても、彼らは乗り越えたかもしれない。
でも、野球を捨ててしまったかもしれないですよね。
大人たちが望んだのは、野球を愉しんでほしいということだけ。好きでいてほしいという願い。
その気持ちを出し惜しみしないタムリンに絶大な信頼を置くシンジくんたちを、わたしもまた信じました。彼らなら大丈夫。
大人の気持ちをちゃんと汲み取れる彼らなら、傷ついてもそれでも大人を信じてくれる。

小路さんの物語を読んでいつも思うこと。
子供たちと大人との信頼関係を築くことが、未来につながる。
大人が真面目にひたむきに生きているなら、子供たちもそれを見ていてくれる。だから、大人は諦めちゃいけない、と。
さいごまで。がんばろう。

スポーツもので、元気をもらうわたし達は、諦めたくないんですよきっと。くじけそうになるたびに、諦めないことの大切さを繰り返し読んで観戦して心に叩き込むんです。その最たるものが甲子園であり、オリンピックなのかも。

がんばりましょう、大人たち。


(2014.3.4 読了)
スポンサーサイト
Comment (-)

ページの最初に戻る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。