こんな本読みました。

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『青雷の光る秋』 アン・クリーヴス 著

2014/03/11(火) 03:00:30 アン・クリーヴス THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
青雷の光る秋 (創元推理文庫)青雷の光る秋 (創元推理文庫)
(2013/03/21)
アン・クリーヴス

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 〈シェトランド四重奏〉の最終章。
 …………呆然。





まさかこんな結末が待っていようとは……もうどうしていいのかわかりません(涙)

何がどうなってこうなったの。

ネタばらしになるので、何がどうなったのか書けません……。

ペレスさんにとって、生まれ故郷の小さな島は、あらゆる意味での墓標になった。住むところではなく、過去の中にあるもの、でも一生ついてまわる場所。

犯人以外、誰が悪いわけでもないのに、みんなが自分を許せないまま、一生を生きていく。

ごつごつとした岩ばかりの荒涼とした自然の中で細々と暮らす人々の営みを、厳しく淋しくも美しく描写するクリーヴスさんは、このシェトランド四重奏を、作中に出てくる「フランの描いた絵」として強烈に印象付けられる形でエンドマークつけたんですね。
容赦ないわーマジで……。

わたしにとっては、バッドエンドに入るタイプです。

少なくとも、これからのシェトランドの警察署にやすらぎは戻らないでしょう。
いけ好かない地方検察官でさえ、これからは自分のやり方を通すのは難しいと思う。あの雰囲気があったからこそ、自分本位で言いたいこと言えたんだしね、あの人。←本当に嫌いなんですわたし。あの検察官。

第一の殺人事件のあと、関係者ひとりひとりを考えるとどれも動機や機会が薄いだけに捜査が空回りしてる印象すらあるんですが、第二の殺人につながるまでの間になぜかみんなに容疑者じゃなくて被害者になるフラグが立ってるんですよね。
みんながみんな秘密を持ってるのがちょっとずつ出てくるので。
で、みんなウロウロするんじゃねえ!と思いましたさ(笑)

フーダニットなのはもちろんですが、ホワイダニットでもあるので、動機につながるものが何かと思いつつ読んで、真相が判明したとき、正直「……え?えええ?」と。

ペレスさんが最終的に犯人を特定したのが鑑識さんたちの調べた結果を聞いたうえでの「直感」なので、読者はその鑑識さんからの知らせを読む前に犯人に辿り着けるのかどうか、わたしはフェアかどうか言い切れる自信がないんですが、……フェアですか?
むしろ事件のディテールすら添え物のような気さえしてしまったんですよね、うん。

モーリスとペレスさんのタイミングが合えばよかったのにね、ということで、それをフェアと言えるかどうか。

でも、面白かったですよ。ほぼ一気読みでしたし。
ただ、こんな結末が待っていると知ってたら、果たして読んだかな、と思います。
前作までの厳しくもあたたかい読後感を大切にしていたかった気もしますね。

多くを書けないので読後感だけを言うなら、インパクトありすぎて忘れられないシリーズになったなあ、と作者の思う壺な読者なのでしたー。


(2013.11.9 読了)

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