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『金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲』 (角川文庫)

2013/09/25(水) 23:43:59 アンソロジー THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲 (角川文庫)金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲 (角川文庫)
(2012/11/22)
赤川 次郎、有栖川 有栖 他

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 ええと、これ単行本が出たの、2002年だったんですね……。
 そしてすみませんわたしこれ図書館で有栖川先生のだけ読んで返却したんでした☆えへ。
 ぜんぶ読んどけばよかったわー!どれも面白いことを今知るなんてもったいない~~。
 昨年秋にようやく文庫化されて、こないだようやく購入しましたごめんなさい。
 一部、ネタばらしになってますので、未読のかたは自己判断でお願いします。





いまのわたしから見れば、めっちゃくちゃ豪華な執筆陣ですよ。

赤川次郎、有栖川有栖、小川勝己、北森鴻、京極夏彦、栗本薫、柴田よしき、菅浩江、服部まゆみ (敬称略)

金田一耕助ご本人(?)が出てきたり、「きんだいち」違いの名探偵が何人もいたり(笑)、金田一耕助の孫が出てきたり(ただし高校生じゃない)、幻影だったり、京極先生のはまた捻った感じになってましたけど(これはパラレルな競演で京極先生楽しかっただろうなあ!)。
それぞれの「金田一耕助」が。

それだけ、横溝正史、そして金田一耕助、という存在がどれだけ日本のミステリ界の宝であるか、よくわかります。

2002年に発表された作品ということは11年前、改めて読んでみて有栖川先生らしさというかブレのない作風に心が安らぐわたし(笑)
横溝正史について話されていた講演のことを思い出したり。
それと、先生が書かれるティーンエイジゃーのキャラって、みんな早熟で同年代の友達より年上の方がウマが合いそうな性格ですよね、そして両親を大事にしてる。導き手の大人が理性的だから、読む方も安心です。
語りだしたらとまらないので、有栖川先生は別格ということにして。

初めて読んだ他の先生方の作品。

わたしが面白いと思ったり好きだこれーと思ったりしたのは、北森先生、栗本先生、服部先生という、現在鬼籍に入ってしまわれたお三方の作品でした……ううう惜しい改めて惜しいです!(涙)
北森先生のコミカルさとトリッキーなこととオチのつけ方、楽しかったですねえ♪横溝作品て暗くて陰惨であんまり笑うとこないのが多いじゃないですか横溝作品ぜんぶ読んだわけじゃないけど(←おい)
栗本先生のも、京極先生と同じ趣向ではあるんですが、横溝正史という巨匠と親交があったという著者紹介を読んでからこの短編を読むと、これは敬愛する横溝先生に捧げる一編としては涙がにじんでくるほどの想いに溢れてました…。
そして服部先生。服部まゆみさんというかたのミステリを、わたしはなんとなく女性版・連城三紀彦のような作風じゃないかなと思ってるんですが、これも読者をうまくミスリーディングしてあって、真相のずらし方がお見事です。後期クイーン的問題に乗せて。実は一番ゾッとした作品でした。

このラインナップの中で、小川さんだけはご著作を読んだことなくて初読。ほかのかたのは少なくとも一作品は読んでます。
なのでどうこう言えるものでもないです。
でも、金田一耕助、そして横溝正史という巨星の功績の大きさに胸を打たれます。
もちろん日本のミステリの原点は江戸川乱歩で、大乱歩の存在抜きに日本のミステリは語れませんが、同じように日本のミステリ界に、横溝正史御大が、そして金田一耕助というキャラクタがいなければ、現在の日本の本格ミステリはきっとぜんぜん違うものになっていたはず。
今も、横溝世界、というキーワードがあるように、横溝正史のあの独特のミステリはそれだけで至宝だと思います。

ちょうどいいページ数の短編集、キーワードは金田一耕助、安心して読めるアンソロジーです。



(2013.7.1 読了)
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