こんな本読みました。

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『列車に御用心』 エドマンド・クリスピン 著

2013/06/30(日) 12:49:17 エドマンド・クリスピン THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
列車に御用心 (論創海外ミステリ)列車に御用心 (論創海外ミステリ)
(2013/03)
エドマンド クリスピン

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 あああああとうとう読み終えてしまったあぁぁぁぁぁ(泣)何年も何年もずーっと待っててようやく出版された待望のクリスピン、それもミステリ評論家さんたちの評判がすこぶるいい短編集の邦訳とくればもう期待値なんてうなぎのぼりで、巻頭の表題作を読んでみたらいきなり素晴らしくてこれは読みきるのがもったいなくてもう積んで温存しとこうかと真剣に思ったくらいなんですようぅぅぅ!←同好の士以外にはポカーン…
 でもやっぱり読みたい。さてわたしはどうやって気持ちを切り替えたでしょう?

 


何度か書いたと思いますが、クリスピンの代表作であり傑作長編といわれる、『お楽しみの埋葬』と『消えた玩具屋』を、わたしはまだ読んでません…古本屋さんに入るたびに探すんですけど、まだ巡り合えない(涙)お願いします復刊してくださいハヤカワポケミス☆(国書刊行会から出た『愛は血を流して横たわる』が創元推理文庫に入ったので同じようにいっそ早川から東京創元社に権利が移ってくれないものか…とも思う。確実に復刊してくれそう♪)

アマゾンで中古本を買う手段は最後にとっておいて(実は一度、この手で入手困難な本を買って、ややこしいことになった経験がありましてね…)、なんとかリアル古本屋さんで探し出して、ゲットしてから読もうそれまで楽しみにしておこう、と思ってたのを一転、図書館に蔵書があるならまず借りて読んでしまおう!と。
で、とりあえず、『消えた玩具屋』を借りまして。
あとは、クリスピンの未訳のが何冊かあるはずなのでそれが一日も早く邦訳されることを切に願いながら。

こうして『列車に御用心』をぜんぶ読もう、という気になったのでした。長っ。

ふはー、面白かったよう!
やっぱり好きですクリスピン。
ジャーヴァス・フェン教授のシリーズはもちろん大好き、ノンシリーズも良かった!
十六編のうち、最後の二編がノンシリーズ。ですが、真相を語るキャラクタの目線が研ぎ澄まされてるなあと思った。

シリーズ探偵であるジャーヴァス・フェン教授もそう。
ていうか、この短編集には、理解不可能なまでのエキセントリックな人物も出てこないし、フェン教授もくどくどしくじれったい謎解きじゃなく実にスパッスパッと斬ってくれて気持ちいいったらありゃしないw
長編だともう少しユルい感じがしたり遊びの部分があったりするんですけど、短編らしい短編のページ数なので余分なものが一切入ってない。かといってただ事件発生と謎解きだけの無味乾燥なものではなくて、フェン教授とハンブルビー警部のやりとりとか辺鄙な村の風景とか、ちゃんと読ませる小説でもあり、クリスピンは巧いなあとつくづく思います。

作品ごとの読みどころは、解説で丁寧に触れられているので、わたしがえらそうに書くこともないですね。

どれも良かったですが、わたしが特に気に入ったのは、
〈列車に御用心〉
〈人生に涙あり〉
〈すばしこい茶色の狐〉
かな。
〈ここではないどこかで〉の結末には驚いたけど。いいのかこれ。イギリスらしいブラックさですなあw

フェン教授が実際に巻き込まれた事件あり、過去の事件を仲間内に披露したり、行き詰ってるハンブルビー警部の話を聴くだけで真相を解き明かす安楽椅子探偵モノあり。バラエティ豊かで飽きませんw

〈決め手〉は、わたしでも ん?と引っかかった。
〈デッドロック〉は凝ってたねえ♪一番長い分、手がかりやらアリバイトリックやらを細分化して自然に埋め込めるからかな。

本格ミステリ好きが喜ぶ、端正な本格ミステリです。
短編集なので一編一編のキレも良し。
クセがないので、海外ミステリビギナーさんにもお勧めできると思う。
ぜひぜひ!

繰り返しますが、未訳の長編と短編集が近いうちにどこかの版元さんから出ますように☆
そして、ハヤカワポケミス、『金蝿』『お楽しみの埋葬』『消えた玩具屋』を文庫でいいから復刊させて!名作といわれるミステリを入手困難のままにする版元なんてあかんって!

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