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『八一三号車室にて』アーサー・ポージス 著

2013/05/08(水) 16:41:26 海外ミステリ THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
八一三号車室にて八一三号車室にて
(2008/09)
アーサー ポージス

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 以前から気になってたんです。思い切って借りてきた。
 いつもは、図書館でどれを借りてきたとか出来る限り書かないようにしてるんですが、あえて書きました。
 お願いです、論創社さんから出る海外ミステリには面白いミステリがいっぱいあるので、どうかどうかどこかの版元から文庫化してくれませんかー!
 ただでさえ翻訳ものは高額になるのにハードカバーしかないってのは、翻訳ミステリが敬遠されてもしょうがないなあ、図書館で借りた方がいいなあと思ってしまうので……。



他の作品を読んだことのない初読の作家さんでしたが、解説にあった、「短編の名手」に納得。
一編一編がそれぞれに面白い!

普通、短編(連作短編でも)が面白くて感心したら、ぜひ今度は長編を読みたいなあ、と思うものですが、この人は短編の面白さを凝縮しているというか読ませ方を知ってるというか、めっちゃ読みやすくてトリックも斬新で(たぶん初出当時はもっと斬新だったかもですが、今でも十分びっくりするわ)短編の世界が完成してるように思えます。もっと短編で読みたい。

第一部が【ミステリ編】、第二部が【パズラー編】で、第一部はミステリーから犯罪小説、怪奇と幻想の間のようなものまで、いわゆる広義のミステリー。第二部は本格ものです。
わたしの好みとしてはもちろん、第二部のパズラー編の方だろうと思って第一部のミステリ編から読み始めたんですが。

いやいやいや、ちょっと待って。
ミステリ編、めっちゃ面白いやんこれ!
クライムノベルかと思いきやまったく予期しない結末を迎えるものや、怪談話じゃないのにそこはかとなくぞぞぞっとくるもの、バラエティ豊かで楽しい楽しいw
わたしが一番好きだなーと思ったのは、「運命の分岐点」と「フォードの呪い」。あと、ミステリとしてブラボーだった「冷たい妻」とその前の「完璧な妻」の読み比べも面白い。
「水たまり」を読んでて、ふと、これは有栖川先生の作品の雰囲気があるなあ、と思ってミステリ編をつらつら思い返したみたら、他にも有栖川先生のノンシリーズ短編にあってもおかしくないタッチのものがある気がします。贔屓目かな?でもわたしはそう感じたんやもん……。

第二部のパズラー編はまあ、トリック炸裂!
すごいよー、よくこんなの考え付くなあ。
第二部でわたしが一番強烈だったのは、「静かなる死」。こんなトリックってアリか?ありなのか?日本が舞台じゃ難しいよねえ。うん。
いやそれにしても、短編でよくここまで書けるもんですよまったく。

ああ、書き忘れてましたが、第一部のミステリ編も第二部のパズラー編も、それぞれ13編ずつ収録されてるんですよ。なので一編は普通の短編より枚数少ないはず。短編と掌編のあいだくらいかな。
そんな短い中で、きっちり世界を閉じられるなんてねえ。

まだ読んでない短編が、他のアンソロジーにも収録されているそうで、ばっちりメモしました。読みますよーwww

ということで、いつになく短い感想ですが。……いや、作品一編がみんな短い上にネタばらしをしないで書けなんて無理ですって。

翻訳ものはちょっと…、というかたでもきっとするするっと読めると思います。お勧め!
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