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『ジェネラル・ルージュの凱旋』 海堂 尊 著

2008/09/03(水) 10:24:24 海堂 尊 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
最初の『栄光』こそミステリーと呼べなくもない作品でしたが、『凱旋』はもはやエンタメ小説です。殺人事件が無いからとかそういうことじゃなく、怒涛の勢いでぐいぐいと読ませる華やかさがあります。
シリーズの中心人物(のはず)である田口医師と、ロジカル・モンスター白鳥の関係もそうですが、田口医師を取り巻くキャラクタが今回は一段と魅力的。


この作品が発売されたのは四月で、前作の『沈黙』がなんともパッとしない終わり方だったのでどーしよーかと思ったのですが、やはり買ってました。読み進めるうち、なんか前に読んだような…と思い始め…そっかー!『沈黙』だ。所々リンクしているのです。つまり、『沈黙』と『凱旋』は上下巻のようなもの。時系列が同じなのです。すると俄然面白い!地味であったはずの『沈黙』が、読み落としてはならないお話だった。春に読んだ作品が半年経っても印象深いのは、多分こういう仕掛けだからだろうと思います。

相変わらず、愚痴外来・田口医師のまわりには、一癖も二癖もある人たちがうろうろしています。病院長の高階をはじめ、田口医師をコントロールしていると言っても過言ではないだろう藤原看護師、噂好きの兵藤、グッチーと同期の島津医師とそして今回主人公格の救命救急センター部長の<血まみれ将軍>速水医師。他にも眠り猫(千里眼を持つらしい)猫田師長とハヤブサ花房師長との関係、最前線の看護師として才能を発揮する如月翔子と浜田小夜。
またグッチーと対立するエシックス・コミティの沼田とそのとりまき達。
そこに、ロジカル・モンスター白鳥、だけじゃなく彼の部下の姫宮までが大立ち回り?の活躍です。シリーズを順に読んでいないと、何が何だか分からないかもしれません。

ジェネラル・速水の、業者との癒着を密告する投書。速水医師と同期で救命救急センター部長としての手腕を高く評価している田口医師には、信じられないしどうしていいかわからない。これが、『凱旋』での軸です。リスクマネジメント委員会の田口医師とエシックスの沼田医師が、この疑惑に関して衝突しますが、この構図、現役医師の海堂氏が書くだけあって、無茶苦茶リアルです。それだけに読んでいて楽しい。

また、速水医師がジェネラル・ルージュと呼ばれる由来となった逸話。

ここを読んでて、数年前にヒットしたフジテレビ系【救命病棟24時】(江口洋介主演)を思い出した人、いっぱいいると思う(笑)。
(特に第二シーズンの最終回。私、大好きでした、あのドラマ)
速水将軍、食べてしまいたいくらいカッコイイ!(おいおい)その姿を間近で見てきた花房師長は、そりゃ惚れますって。女性としても、看護師としても。

密告の真相は割りとあっけないし、それほど意外なものでもないけれども、大病院の裏側、ジレンマを克明に描ききったこの『凱旋』は、シリーズの中で一番楽しんだ作品でした。

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