こんな本読みました。

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『母と娘のエチュード』 さげさかのりこ 著

2013/03/25(月) 21:16:26 エッセイ・ノンフィクション THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
母と娘のエチュード母と娘のエチュード
(2012/07/24)
さげさかのりこ

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 Facebookでお友達承認してくださった編集者さんが昨年FBで紹介されていたエッセイで、……母親と感情的に微妙なわたしにはどうだろうと思いつつ気にはなってたので思い切って読んでみました。大丈夫だった!
 ていうか、わたしが恐れていたようなトラウマがりがりすることもなく、楽しく考え深くてするりと読めた。
 子どもさんとの距離感や感情の持って行き場に悩んでる親御さんには、こういう生き方考え方もあるのかと思ってもらえるんじゃないかな。



などと出産経験のない、それどころか子どもを産みたいとも思わなかったわたしが言うのも何なんですけどね。

イラストレーターというご職業はさげさかさんができる唯一のお仕事で、多くのOLさんたちのように通勤電車に乗ることも決まった時間に出勤して退社することも難しいし集団行動にもなかなか馴染めないとくれば、生活はとうぜん苦しくなるわけで。

でもその貧乏生活を開き直って受け入れて、その分、娘さんと手を繋いで歩いたり空を見上げたりして心を豊かにすることには人一倍熱心に。

そんなお人柄のせいか、娘のハナちゃんと向き合うことがさげさかさんの目と心を最大限にフル稼働させていて、友達のようにフランクで対等っぽく見えながらも実はかなり深く深く繋がっていることがよくわかりました。
日々のお勤めに疲れきった親御さんはそれはそれで大変で、子どもさんや家庭のためなので悪いことではないんですが、子どもさんのごくごく僅かな変化を見逃さない、先送りにしない、その時々に言葉と心を尽くして会話するさげさかさんの姿は、いいなあと思いました。
母子家庭で、父親の役割も背負っての子育てとなると、すべてお母さんひとりにかかってくるから、ごまかせないんでしょうね。

嘘をつくこと、保育園にまで見られるちょっとした仲間外れと友達の意味、自分に自慢できることが少ない子どもが友達に自慢できるのは親や家のことでお母さんの職業を誇らしげに自慢することで自分の自尊心を満足させていること…。
そして、学校での微妙なギャップから鬱々になった娘と、ママ付き合いに疲弊した自分を救うために、引越しという形で逃げ道を選んだこと。
その場その場で立ち向かう強さももちろん必要なんですが、心が疲れたときは、躊躇しないで逃げなさい。
タイミングを見極めて。

その「タイミングを見極める感覚」を研ぎ澄ますために、定職に就かずに不安定な収入で頑張ってこられたわけで、結局、安定した生活と不安定な生活、そのどちらを選んでも人生トントンなんでしょう。

ちなみに、はてなキーワードによると、エチュードとは、

“美術の場合,絵画や彫刻制作の準備のための下絵や習作
 音楽の場合,楽器の練習のために作られた楽曲。練習曲。
 演劇の場合,役者が台本なしに即興で演じ、話を展開していく稽古”

改めて調べてみたら、こういう定義なのね、ほうほう。
人間、生まれてから死ぬまでが、ずーっとエチュードですよね。

しっかし……(笑)、まさかラストにあんなオチ(?)があるとは!さげさかさんのこれまでの人生の謎がすべてソコに集約されるとはどんなミステリでも出てこないしソレしたら反則ギリギリだし(笑)!いろいろ考えさせられながら、楽しく読み終えました。

ところで、さげさかさんの御宅では猫さんが二匹、一緒に暮らしていて。
またしても、猫さんとの別れのシーンにぶち当たりました……姫のさいごとモロかぶりで、マジ号泣した……。
本当に、心にぽっかりあいた穴は、理屈ではどうにもならないですよね……。

……なんでわたし最近読む本で、猫さんが出てくるものには悉く、姫とダブる別れのシーンに出くわすんでしょう……まだまだつらいのようわたしも(泣)

のこされたもうお一方の猫さんは、どうなんでしょう、まだご健在なのかな。
と思って改めて本を手に取りパラパラしたら、最後のページに猫さんがいた!
この本、昨年出版されたから、まだ元気なのねたぶん。
どうか長生きしてね☆
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