こんな本読みました。

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『金木犀二十四区』 三木笙子 著 

2013/02/27(水) 18:37:03 三木笙子 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
金木犀二十四区金木犀二十四区
(2012/09/01)
三木 笙子

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 『人魚は空に還る』に始まる東京創元社からのシリーズでお馴染みの三木さんですが、…実はわたしはあまりいい読者じゃなくて。
 でもこの作品は版元が違うので、じゃあ読んでみようかと思いましてね。
 ふおおお!わたし的にはアタリでしたーwww
 三木さんて、長編の方がいいんじゃなかろうか。そう思った長編でした。


ていうかね。

三木さんのあのシリーズに限らずなんですけど、わたし、ワトソン役が「ほれほれ、事件を持ってきたぞ、さあ謎を解け!(ドヤァッ)」と得意満面に名探偵役を追い立てたりけしかけたりするミステリーって、イヤなんですよ(爆)
ホームズとワトソンが旅行に出かけてみたら殺人事件に巻き込まれてそこは陸の孤島や雪の山荘で外部との通信も遮断されて警察もすぐには来られなくて、事件を解決できるのがキミしかいない!と名探偵の助手としてがんばるというならOKなんですけど。
…あれ。こういうミステリありましたよね乱鴉とかw
まあそれはともかく。
なわけで、ミステリクラスタにはファンの多いあのシリーズやこのシリーズの、ワトソン役が特に大嫌いです。
名探偵は、名探偵の存在が(ワトソン役を介在せずに)事件を引っ張ってくるくらいの引力を持ってて欲しいというか。

このお話は、ミステリーでありながら、村山先生の『花咲家』のような木々草花にあふれた優しいストーリーで。
気持ちよく本が閉じられた。
伏線の回収もきっちりしてるし、主人公の秋くんはじめみんなが生き生きしていて、みんなに陰があってそれでも笑っていて。
いい物語だなあ、と素直に思いました。

日本、なんですけど、パラレルワールドです。
歴史もパラレルです。
…このパラレルな歴史の方が素敵な気もするけどな!(苦笑)

花や樹や庭園といったものが、人間よりも重要な気さえしてくる、そんな「花の都」の「金木犀二十四区」。
秋くんの花への親和性が、「探偵」のような「靡(なびき)」と言われることが、ミスリーディングというと大げさに過ぎるけれど上手く使い切ってるなあと感心しました。人外の能力なのかそうでないのか。最後までうまく引っ張ってくれて。
「天狗」へのこだわりがキャラそれぞれで、岳史くん敦志さんその他、秋くんにかかわるすべての人にとって様々に過去を投影しているので、クライマックスでああなってこうなって収まるように収まったあとにもう一捻りwなるほどねえ♪

秋くんと岳史くんや敦志さんやあの人との会話に時折天然ボケが入ったりして、それでいて緊張感でキリリと締まるとこは締まってて。
楽しく一気に読めました。
家族や友達、そして信じられる人との出会い、自分と自分の眼や心や直感を信じる大切さ。
初さんの存在がころころと素敵です。
自分なりのやりかたで、自分の信じたことにまっすぐ、そして自分の存在を自分自身が認めてあげて、世界に優しく。
神社の御神木や古木を見上げてみたり、花と一緒に太陽の日差しを浴びたり、そんなふうにして秋くんの真似なんかしてみたくなりましたよw


(角川書店)
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