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『星を帯びし者 〈イルスの竪琴1〉』パトリシア・A・マキリップ 著 

2013/02/15(金) 20:16:36 海外ミステリ THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
星を帯びし者 (イルスの竪琴1) (創元推理文庫)星を帯びし者 (イルスの竪琴1) (創元推理文庫)
(2011/06/21)
パトリシア・A・マキリップ

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 ハヤカワで出てたんですね、昔。ぜんぜん知らなくて。
 一年半前、Twitterで太田先生が猛烈プッシュされていたので気になってて、しかしなぜ読んだのが今かとかもうそんな言い訳いいですよねどうせいつものことですからね……。
 〈イルスの竪琴三部作〉の第一作目です。
 で、この第一弾で物語が閉じなかった!ぎゃーこれは早く続きを!三部作を読みきりたい!続きが気になって気になって!



ま、そんなわけですので。
ストーリーについての感想はまだ1/3しか書けないし、だったら書かない方がいいですよね。
第二作目の『海と炎の娘』、第三作目の『風の竪琴弾き』を読み終えてからにします。

いやーそれにしても、欧米の人ってこういうファンタジー好きよねえ。そしてそれがまた上手い。
マキリップさんはアメリカの人ですが、ハリポタの作者はイギリス人だし。
ていうか、もともとがほら、グリム童話とかイソップとか、そういう童話や児童文学を生んだヨーロッパ大陸の遺伝子を持ってる人は、こういう世界に馴染みやすいとか。ハリウッドや鼠の国なんかも、非日常の最たるもんだし。

ただ、共通してるのは、魔法使い、歌、風、荒野、……とにかく、主人公にされてしまったらもう冒険するしかないですよねこれは(笑)
あっそう、だから?私は昨日と同じ今日がいいし今日と同じ明日がいい、なんて許してもらえそうにないよ。
だからこういう世界設定になって、日本人は舌噛みそうな名前がいっぱいでてきて苦労するんですが…。

海外のファンタジーって、現実世界とはまったく違う設定、世界観が多いですよね。
実際の地球儀をちょっとぐしゃってして妙な形の大陸と海を作って、そこにはただ風と火と水と、馬と魔法があって。電気ガス水道電話パソコンもなく、車輪の概念はあるから石臼とか荷車とか水車とかは出てくるけど、乗り物としての自転車や自動車のような使われ方はしていない。
たぶん、そういう現実感をわざと遠ざけて物語の架空の世界に没入しやすくしてるんでしょうけど。
かと思えば、近未来都市だったり。宇宙だったり。タイムスリップまでしたりね。

現実のこの世界に沿った、近似値でもいいんですが、そういうよく知ってる世界のファンタジーっていうのは、日本の作家さんの方がよく書かれてるような気がします。
有栖川先生のソラシリーズも、あれはミステリですけど、ファンタジーとして読めなくもないし。
村山先生の風早の街の物語も、日本的ですよね。

日本人にとっての「魔法」は、欧米の人のそれとは違って、おまじないや神社の参詣や丑の刻参りや茶柱が立ったみたいなものまで含むからもう非日常とかなんとかいうより毎日の生活の一部や年間行事になってるからねえ(笑)
シンクロニシティっていうとえらい奇跡なようですが、「日ごろの行ないがいいからw」「偶然やなーw」で済む日本はちょっとした偶然の一致はもう奇跡にも入らないのかも。


いい加減、この作品についての何かを書け?はいはいそうでしたそうでした。
昔のハヤカワ版のには挿絵がついてたらしいですが、新たな版元さんで出た今回は文字ばっかりです。それもぎっしりw
んーでも何故か、するするっと読める。
描写が上手いんでしょうね、けっこう長いセンテンスでも一読で情景が浮かぶのは。それと翻訳者さんもお上手なんですよね。
で、国の成り立ちや王たちの設定がかなり特殊。これがまた面白い。
あ、そうだ。
この本、先に訳者あとがきを読んでおいた方がいいかも。
ネタばらしはもちろんしてませんが、この解説のおかげでスムーズに読めた部分がけっこうありました。
主人公である、ヘドの領主モルゴンの、行ったり来たりする感情の揺れ、世界や自分の奥深くにどんどん沈み込むその展開と必然、冒険モノではありますが全体のトーンは静謐で思慮深く、凍てつく寒さと風の中の解放、人々のあたたかさ、得体の知れないものたちの冷たさ、柔らかいものといったら動物達の毛皮とベッドくらいで本当に厳しい世界なんですが、六人の王や領主の中でひとり武器を持たず魔法らしい魔法も使わないモルゴンの大地のようなおおきさは魅力的でした。
わたしのツボはイムリスのアストリン様と、ヘルンのライラちゃんw
……最近、わたしの好みがちょっと変わってきたような気がするなあ☆

ということで、近日中に続きを読みます!


(2011.6 創元推理文庫)
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