こんな本読みました。

読んで感じて書き出して、そして忘れていく。備忘録ブログ。

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『世界から猫が消えたなら』 川村元気 著 

2013/02/01(金) 19:15:41 川村元気 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
世界から猫が消えたなら世界から猫が消えたなら
(2012/10/25)
川村 元気

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 以前に新聞の書評欄かどこかで見かけてずっと気になってた一冊。ようやくゲット。
 いやーもうなんですかこの本!テーマは重いのに読みやすくて軽やかで面白い!でも泣く。とにかく泣けてくる。
 猫飼いさんならいっそうツボると思います。ぜひ読んで読んで!


それにしても、年明けからわたし「死」がテーマの本ばっかり読んでるな(苦笑)
こういうのも何かの流れというか、タイミング的にそうなってしまった感じです。

30歳の郵便配達員の「僕」が、突然の余命宣告。それも、月単位じゃなく、明日どうなってもおかしくないという深刻さ。

頭真っ白の「僕」の前に、「悪魔」が現れ、大切な何かをひとつ消すことで一日分の命をもらえる、そういう取引があるけどどうする?と、ニッコリ持ちかけてきて。
さんざん迷って、悪魔の気まぐれに流されて、あるものを…。

お母さんの口癖というか、言葉がキーですよね。
「何かを得るためには、何かを失わなくてはね」

そして、世の中には、何かを失うことなくあらゆるものを得ようとする人ばかりだ、と、彼は少しずつ気づいていく。

コレを消したら世界はどうなるか?コレが無い世界はどうなんだろう?とイメージし、悩み考え抜き、本当に大切なものだけを抽出していく。

中心に「死」というものが厳然としてあるだけに、どうしても哲学的になりがちで、「僕」も悩んで悩んで絶望しながらどんどん澄んでいって、それなのにこの軽やかさとユーモアはどうだろう。
少しずつ運命を受け入れていく彼が、さいごまで悪魔や猫にツッコミを忘れず、両親への思いや大切な人との別れを乗り越えていく。
昔わたしも大ハマリしたニューエイジ系や自己啓発本とは違います。どこまでもエンターテイメント。このまま映画化ドラマ化されてもいいくらいの。
それでも、珠玉の言葉が詰まってます。
わたしがどんな人生の終わりを迎えるのかわたしにはわかりませんが、こんな風に七転八倒しながら受け入れていくのか、放心状態のまま終わるのか、そんなことを考える時間もないほど突然終わるのか、……怖いですよね。
怖くてもしょうがない。
死の経験談を聞いたことないもん。臨死体験とはやっぱり違うだろうし。
分からないものを悩んでもこれまたしょうがないので。
生きている今は、生きていることを実感していくだけです。

〈木曜日〉が一番好き!やっぱり猫ですよ猫ちゃんですよ!
いやーこれはたまらんwww
人間が猫の気持ちを正確に推し量ることなんて無理で、猫と言葉が通じたらどんな罵詈雑言浴びせられるかとブルったりしますが(苦笑)、やっぱり猫と話せたらと思うのは共通の願いでもありますよね。
実は、〈火曜日〉のところで先代猫のレタスちゃんのエピソードになったとき。
何も予想してなかったから、いきなりカサブタがぱっくり開いたというより以前にまだ乾いてない傷に岩塩すりこまれましてですね……。
お風呂で読んでたのもまずかった……「ちょっと待て………」と口にしていました(泣)
で、泣きながら〈木曜日〉ですよ。
大笑いしましたよ!
まさかの猫割www
こんなキャベツちゃんを置いて死んでしまうことの心配や、キャベツちゃんと別れなければいけない淋しさや。
で。
レタスちゃんキャベツちゃんと亡きお母さんとのエピソードは折々に語られているし、彼女も事情を知ってキャベツちゃんを引き取ってもいいと言うからそれがいいかな、と思ってたら。
最後の最後でやられたわー!
ずるいよこんなのwww
涙止まりませんでしたよ……。そうだったのか…。

それと、映画観たくなりますね。
さすが著者が映画プロデューサーさんなだけのことはあります。映画愛が溢れてます。
それだけじゃなく、やっぱり一本の映画を観ているように読んでました。

大切な人に、大切な言葉を。
恥ずかしがってる時間も出し惜しみする時間もない。
自分に正直に生きる、というと自己中ってことかと思われがちですが、そうじゃなくて、愛想笑いや心にもないお世辞や無関心を装う見栄をぜんぶ捨てたあとに残された、たったひとつの原石。
…なんかバンプの歌詞みたいになった(笑)

両親とわだかまりがある人、何も特別なことのない人生を嘆く人、自分探しの旅に出る人、面白おかしく生きられればそれでいいやと思う人、いろんな人に読んでほしい。人それぞれに感想はぜんぜん違うと思う。
ただ、猫が可愛いということだけは、譲れないです!


(2012.10 マガジンハウス)
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