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SRの会60周年記念大会 3

2012/05/30(水) 20:49:55 イベントレポ EDIT
(承前)


綾辻先生:有栖川さんは毒舌批評は大丈夫?
有栖川先生:なんともない。SRの会には十代で入ってるから毒舌は知ってる。「これはちょっと考えが足らないんじゃないか?」「これは作者は手を抜いてる」とかそういうのは大切。で、そういう毒舌って、真似したくなるんですよwそれは良くない。
ネットの書評で、ダメとか言われると「俺も憶えあるねー」とか思う。怒れない。

綾辻先生:この十年でネット環境が激変したから、批評の意味も変わる。
有栖川先生:確かにネットではツイッターとかブログとかでどんどん発信して、それで満足してしまう。そこで完結してしまう。昔は(SRとか)こういうミステリーファンの友の会とかそういうのがあった。でもこれだけネットで自己発信・自己完結してしまうと友の会のようなのは廃れていくんじゃないかと思ったんですけど、訊いたらまだ200人以上の会員がいるとか。

・(ミス研とかファンクラブとかで)ミステリーファンとして成長する。趣味人の成長。師匠とか先輩がいて、あの人についていこう、と頑張って追いかけて、それでより深まったり広がったり。
ネットだと、どこにもいかないんですよね。

綾辻先生:僕は京大ミス研では、巽さん、かな…。

有栖川先生:師匠ってクラシック音楽の世界でよくいいますよね。私にとってSRの会も少しずつ師匠で。それと私は、白峰さん。本名・三輪さんですねパズル作家とかの。白峰さんが、わりと師匠だった。EQとか警察小説とかハードボイルドとか、これを読んだらいいと教えてもらった。

綾辻先生:亡くなった竹下さんに、よく励ましていただいた。SRの会の30周年大会のとき、「新本格の一派、本当に嬉しい」と仰って。

・作家は褒められると成長する。もちろん毒舌もいいけど、特に新人作家に対しては、褒めておだててしてあげないと、この世界の損失になるかも。

(ここで綾辻先生が少し強い口調で)
・ひとこと言いたかった。マンスリーの、今回の乱歩賞座談会。受賞作に関してはいい。ただ、選考に対して「選考委員が自分に競合しないものを選んでるんじゃないか?」という。
ハッキリ言って、ゲスの勘ぐり。すっげー腹立つ!
僕ら選考委員はそんなこと思ってもいない。ミステリ界のことを考えて選んでる。変に勘ぐってそういうことを書くのは、SRの会の品を下げる。
有栖川先生:恣意的に選ぶとか、それはありえない。作家って、人の書くものに嫉妬しない。どうして彼の方が評価が高い?とか思わない。本格ミステリの書き手のAさんやBさんが持て囃されると、自分にも光が当たるんちゃうかなって思う。ラーメン横丁そのものが無くなるのが怖いんであって、横丁の中に行列のできる店があってくれればいい。
受賞作を読んで、「他に何かなかったのか?」と言われても。他になかったからそれを選んだんやって。じゃあお前が(選考委員になって)読んでみろ、同じものを選ぶから!あーなんか俺も腹立ってきた!(笑)

・受賞作なし、という選択もあるんですけど…それをすると、よくないことが起こる。翌年からの応募作が、萎むんです。盛り下がる。これは選考委員としてもがっくりします。
我々に責任は無いんですけど、受賞作なしにすると選考委員として仕事してないって気がする。

綾辻先生:ところで有栖川さん、今いくつ?
有栖川先生:今ちょうどふたつ違うんですよね。私は53。
綾辻先生:五十を越えるとトイレが近くてねえ…ちょっと失礼します。

と、綾辻先生、突然のトイレ休憩!(大笑い)

有栖川先生:前に講談社でMJのUstやったときも途中で退席したんですけど、あれタバコ休憩ちゃうか?と思われてねえ(苦笑)

そんなわけで、戸川さんと有栖川先生のおふたりになって。有栖川先生は戸川さんとのことを話し始められました。

有栖川先生:私が戸川さんを始めて知ったのは、『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』で、SRの会の会員でもあるし。
戸川さん:大阪に行くついでがあるんで、鮎川先生の薦めで…そのあたりの話をしましょうか。

・20年前、SRの会40周年記念大会に鮎川先生をメインゲストに迎えて、そのとき先生の出席する決め手が「ひとことも喋らなくていい」ということで。でも先生の意思を通訳というか、そういう感じで付き添いで私も一緒に。
当時、東京創元社では日本モノを始めたばかりの時で、なんかやりたいなあと思ってて。
でも日本人作家にコネクションがなくて、北村さんや鮎川先生に手伝っていただいて。
鮎川先生監修の『鮎川哲也と十三の謎』に、12人がほとんど新人。
ちょうど折原さんがまだ交通公社の「旅」の編集をされていたころ、何かの賞を受賞された直後で、会って訊いたら「ふたつみっつ書いてる」というからそれを。
そうやって鮎川先生に手取り足取りしていただいて、東京創元社から日本人作家を出そうと。
このちょっと前に、宇山さんが「新本格」という動きを。

(トイレから戻られていた)綾辻先生:その、東京創元社から日本人作家がデビューする、というのは、僕は松浦さんから聞いてた。
竹本さんのマネジメントをしていた磯田さん、ゲーム三部作のあたり、バブルの頃でお金を動かしやすいから新人作家のマネジメントをしていこう、という流れがあって、竹本さん伝手で『十角館』が宇山さんに渡って…。不思議な繋がりがありました。

戸川さん:僕は磯田と付き合いがあって、路上で磯田にばったり会って「『ホームズのライヴァルたち』面白いね」と言うのでびっくりした。彼はジャズキチで、えーと名前が…(有栖川先生「ジャズは分からない」と言いながらも、「山下洋輔?」あ、そう山下洋輔!)その山下洋輔のプロデュースをしていてNYに連れてってエッセイにして売り込んだりしてたから。磯田がミステリを読んでるとは思わなかった。
宇山さんとは、『虚無』の中井英夫さんのところに何度かご一緒した。中井さんが困窮したころ。(有栖川先生も戸川さんも頷く…)
綾辻先生:僕、中井英夫さん宅で、東さんに初めて会いました。
有栖川先生:私は中井さんのお宅には戸川さんに連れてっていただいたんです。結構気を使うかたでした。『虚無』にサインを入れていただこうと持って行ったら、中井さんが「じゃあ」って私の本を取り出してね(笑)
…って何の話でした?
綾辻先生:僕がいないときに始まってた話だし。いやもうトイレが近くて!
有栖川先生:Ustの時も…
綾辻先生:タバコも吸ってきました(笑)

有栖川先生:もうこんな時間…今から大きな話はできないし、質疑応答に…。

ああそう、安楽椅子探偵のこと。
以前から綾辻さんが、安楽椅子探偵の新作は?って訊かれるたびに、「機運が高まれば」って言ってましたけど。

綾辻先生:我々も、テレビ局から声をかけてもらうのを待ってる身なんでね…。
有栖川先生:終わらせるなら終わらせるで最終回書きたいよね。
綾辻先生:今横でDVD販売してますけど、この安楽椅子探偵は、新作が作られると前作がDVDになるという形で、だからまだ「忘却の岬」がDVDになってないんですよね。

安楽椅子探偵の思い出話。

綾辻先生:飯田橋のモスバーガーで話してて。鮎川賞のとき?いや秋じゃなかったから協会賞のとき?
有栖川先生:綾辻さんから話が来て、二人でやるなら何とかできると。明日、テレビ局の人と会うから、どんな話にしようか、と。テレビ局に対して、ぶっつけ本番の話ではなかった。
綾辻先生:笛吹いて探偵が出てくるってどう?みたいな。(出てくるのが)牛でもいいんじゃない?って。牛とか、人ならぬものが。
有栖川先生:こんなのが、とか言ってるうちにシリーズになって。「今度はいつですか?」ってサイン会などで聞かれるようになって。
綾辻先生:ABC朝日放送に、100万通のメールを送ってください。
有栖川先生:ヤル気はあるんです。今は中途半端で。終わらせるなら名探偵は最後に挨拶しないと。「安楽椅子探偵、最後の挨拶」とか。

(4に続いた…次が最後ですごめんなさいごめんなさい)
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