こんな本読みました。

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『レディ・マドンナ 東京バンドワゴン』 小路幸也 著 

2012/05/11(金) 01:59:36 小路幸也 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
 あああ読み終わってしまいましたあ(涙)これから何を楽しみにすればいいの……?(←じきに『キサトア』が文庫化されるやんか)
 もっとゆっくり、それこそ一年かけて楽しみたい気持ちと、ぐいぐい読んでしまってもうどうにも止まらない状態の恍惚感と。
 堀田家は、今年もみんな元気です。


もう、集英社さんの春の看板シリーズだと思うんですけどね、4月にシリーズ最新刊を重ねる『東京バンドワゴン』。

これまでにも、登場人物にはいろいろありました。
悲しい過去を背負ってるのに頑張って笑ってる人、自己嫌悪しながらも嫌な仕事をしてるうちに堀田家に救われて人間らしさを取り戻した人、ケンカしたり仲直りしたり、振ったり振られたり(笑)、そして、大切な誰かを見送ったり。新しい家族に沸いたり。

このシリーズは、毎年のように準レギュラーというか堀田家に関わる人が増えていくんですけれどもね。

今回はまた、一挙にどどーん!と増えたなあ(笑)

そして、笑いどころと難しいところのメリハリがくっきりしてましたね。

あ、そうそう。
以前からではあったんですが、今回、季節の章の入り口で描写されるお庭や下町風情の中に、猫の姿が多くて嬉しかった!
堀田家の4匹の猫、玉三郎とノラとポコとベンジャミン。もちろんワンコのアキとサチも含めてのことなんですが、堀田家を中心としたご近所全体で存在を許し見守ってる野良猫の姿が、目に浮かぶようでした。「虐待」とか「保健所」とかの言葉がまったく出てこない!感無量というか、猫好き以上に地域猫のお世話をしてる読者さんにはじーんとこみ上げるものがある光景じゃないかなwこの文章書いてるわたしも今、涙を拭きながらキー打ってるんですよう(苦笑)

と こ ろ で !

今回の新作、もうコレに尽きるんじゃないでしょうか。

せーのっ!

「ふじしまん」wwwww

ろっぽんぎヒルズのIT企業の社長で若くて超イケメンの藤島くんが…。脇キャラ人気投票第一位(※Twitter調べ)の藤島くんが…!
かんなちゃんと鈴花ちゃんにかかると「ふじしまん」……!七五三もまだの幼児が大人の携帯を操作してしまう神がかりの上、ろっぽんぎヒルズで商談中の社長の携帯から「「ふじしまーん!」」の大音響……くくくくくく(悶絶中)

読んでるあいだ、ずーっとふじしまんが脳内ぐるぐるで、藤島くんが登場するシーンのたびに「わーい♪ふじしまんだー!」とか思ってしまってさあ大変でしたよ(目尻から涙ちょちょぎれ)

ということでもう「ふじしまん」に持っていかれそうな感想文ですが。

いやいや。やっぱりそれだけじゃないし!

今回の新作はタイトルどおりに「レディ」達が大活躍の4編でした。
堀田家の藍子さん亜美さんすずみちゃん花陽ちゃんかずみちゃん、そしてサチさんも。

サチさんの勘一さんと我南人さんへのツッコミがまた冴え渡ってますね!(笑)
まさか勘一さんと我南人さん、今でもサチさんにぐさぐさと言葉と視線で刺されてるとは夢にも思ってないだろうなあ(苦笑)
きっと、生前にも亡くなってからも本当に宝物のように大事にされてるからこそ、サチさんからそんな愛情あふれるツッコミがぽんぽんと出てくるんでしょうね。

そのサチさんの、孫(藍子さん・紺さん・青ちゃん)とそのパートナー(マードックさん、亜美さん、すずみちゃん)、それから曾孫(花陽ちゃん、研人くん、かんなちゃんと鈴花ちゃん)への目線の優しさが、亡くなっていてもずっと幸せが続いていて広がっていくという「幸せの象徴」で、シリーズを支える存在なんだなあ、と改めて思って、羨ましくなった☆

堀田家は、かんなちゃんと鈴花ちゃんを中心にした女性陣、という構図になってましたね。
ああでも、凄絶美女の亜美さんがオトコマエで惚れ惚れしたわーwww
研人くん、いいお母さんで羨ましい!

花陽ちゃんと紺さんのシーンに、へえと思った。花陽ちゃんは確かに藍子さん譲りのふんわりしたいい娘さんやけど、もしかして、サチさんの娘時代(子爵令嬢・五条辻咲智子様の頃)によく似てない?という気がひしひしと。
紺さんが勘一さんの父・堀田草平様(草平パパがわたくしの好みの、どストライクだったのですよwww)に似ているように、花陽ちゃんもサチさんからの隔世遺伝があっても不思議じゃないよね。四代離れてるけど(笑)

あと、真奈美さんや永坂さんや池沢さん。池沢さんと青ちゃんのシーンはぐっときたなあ!
秋実さんと智子さんも。淑子さんも。うん。

そして、今年のお話の真ん中に、『Q.O.L.』の三人がいました…。くるみちゃんと、龍哉さんのおかん。

女性として母としてこの世界を頑張ってる人も、とうに彼岸に旅立っても色濃く面影を残す女性も。

命は、女性が生み出すものだからね。
良かれ悪しかれ絆が強いのは当たり前です。

『Q.O.L.』未読のかたへ。わるいことは言わない、この『レディ・マドンナ~』を読み終えたら、すぐに『Q.O.L.』を読んでください!ストーリーはなかなかにヘヴィーですが、だからこそ、今回堀田家で何故この三人がこれほど俯いて涙してそしてこの展開になったのかが分かって、感動が二倍になりますよ!
集英社さんには、単行本の入手が大変な『Q.O.L.』の文庫化をぜひお願いします!

閑話休題。

ただ、わたしはやっぱり、「親父」が真のテーマだと思うのよねえ。
勘一さんにとっての草平さん、我南人さんにとっての勘一さん、紺さんと研人くん、青ちゃんと池沢さんと我南人さん、コウさんに祐円さん、ちらりと触れられただけですが藤島さんのお父さん、マードックさんも近々パパになる日がくるに違いないし、龍哉さんの父親も複雑な「親父」。

母性を前面に出しながら、背後にどっしり構える父性。
このバランスが、本当に素晴らしい!
たぶん、このシリーズが感動を呼び、多くのファンを捉えて離さないのは、このバランスなんだと思う。
大家族ドラマというお題目の奥。
家族がみんなで子どもを育て、家族がみんなで責任を取る。
お父さんとお母さんは、全力で子どもを護り、理解する。
現実にはなかなか難しい、「考えること」「子どもを理解すること」「責任を取る覚悟」を、父性の説得力が頼もしくてあたたかい言葉で語られる。
そこに、元気と勇気を貰えるんです。
はー…いいなあほんまに。

あわわわ長くなったー(汗)

シリーズを通じての話ですが、やっぱり印象的なのは、サチさんのモノローグ。
元華族令嬢とは思えないくらい、地に足のついた、素朴で慎ましくて暖かい木綿のような、人間としてのあり方を教えられて、ああサチさんは本当に堀田家に嫁いで幸せな一生だったんだなあ、としみじみします。
歩ける範囲で生活ができることのありがたさとか。
この本の、最後の一行でまた泣いたよわたし(苦笑)
こんな夫婦って、理想的だし、少しでもこうでありたいと願う女性は多いと思います。

さて、ふじしまんには、サチさんのような素敵な女性が現れるのでしょうか(大笑)


来年の次回作はスピンオフだそうです。レンザブローで読みきり短編の連載がありましたよね、あのエピソードが今年の新作にちらほら挟まれてましたが、それらが纏まるんじゃないかな?
楽しみにしてます☆


(2012.4 集英社)
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