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『魂追い』 田辺青蛙 著

2011/10/17(月) 12:10:43 田辺青蛙 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
 にしんそばーーー!!
 ………こほん。失礼しました。
 『生き屏風』の皐月ちゃんシリーズ二作目です。前作は短編集でしたが、これは長編。ていうか連作短編集っぽいかな。
 やっぱり、ホラーというよりは、妖怪ファンタジーだと思う。実体を持たないのも出てくるけど、ホラーテイストは薄いです。
 続編の三作目を読んでから書こうかと思ったんですが、短くてもいいから先に書き留めておいた方がいいかなと。






皐月ちゃんシリーズではあるんですが、今回の主役は、新キャラの縁(えにし)ですね。
おじぃと二人っきりで流浪の旅をしてきた縁は、最初は他人と話すこと、相手を思い遣ることができなくて、いかにもジコチューなガキだったんですけど、

皐月に出会って少しずつ成長していく、その描写が本当に自然で可愛い。

ちょっと変わった能力があってそれを生業にしてるとはいえ人間なんですけどね、縁、妖鬼と触れ合って成長するというのも変な感じですが(苦笑)

この世の理とは1本違う道に入り込んだせいで、皐月にも縁にも変化が現れて。特に皐月は布団と…。
それで何とか元に戻すべく、皐月と縁は旅に出ます。

縁は旅慣れていて、皐月は天然でボケてる(笑)

次第にお互いを思いやり気遣う二人は、姉と弟のようでもあるし、幼馴染のようにも見えます。初恋、というにはちょっと背負ってるものが大きいかな?

縁のせいで皐月に危機が迫っても皐月は飄々としてるし、縁の本質を認めながらも皐月のことをまず第一に考えるお師匠(イケメン・白猫)に道理を教えてもらいながらの縁も少しずつ自分で考えられるようになってくる。
その流れを、淡々とした筆致で書かれる田辺さんは、お師匠好きだと思う(笑)

「落ち星」がまさかのミステリータッチで、ぞくっとした。
人がいなくなる謎、星の正体。

この「落ち星」に出てきたキャラが、あとあと縁を苦しめるんですが。
そのキャラがマジ、一番ホラーだと思ったわ(苦笑)

「火の山のねねこ」河童のねねこちゃんがピュアすぎていじらしい。
縁が本当に好きなんやねえ。天の邪鬼なんやけど、好き好きオーラ全開www縁も楽しそうで、子どもらしい。
だからこの展開は、重いよねえ。縁はどうなるんだろう。彼の決断はシリーズ三作目に持越しです。


あと、ちょこちょこと食事のシーンが出てきますが、初っ端に叫んだように、何と言ってもにしんそば!
今まで大晦日に年越し蕎麦くらいしか意識してなかったけど、いやーなんって美味しそうなんだ!

………あれ。
にしんそばって、京都だけ?違うよね他にもあるよね?ねっ?(涙目)

とにかく、にしんそばを実に美味しそうに食べる皐月と縁。
読んでてヨダレが出ましたよ……前作のスイカといい、食べ物、食べてるシーンの描写が上手いなあ田辺さん。

布団と皐月ちゃんが離れ離れにならなくてよかった……。

『生き屏風』の冒頭で度肝を抜かれた皐月と布団を、すんなり受け入れてるわたしがいました(笑)

さ、シリーズ三作目、ずばり『皐月鬼』読みますかーwww
 

(角川ホラー文庫)
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