こんな本読みました。

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『天空のミラクル 月は迷宮の鏡』 村山早紀 著

2011/09/05(月) 18:52:48 村山早紀 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
 少し前に読了していたんですが、ようやく書ける余裕ができました。てことで書く。
 前作『タロットカードは死の歌をうたう』を読んでいるほうが、流れに乗れると思います。前回のあんなことやこんなことを踏まえたうえでの、この続編になってます。
 それと。
 小学六年生の女子が3人集まれば、好きな子の話題になったり、自分の役割を果たそうとしたり(リーダータイプの子なら仲間を引っ張っていこうとか)、中学校の事を考えたり、まだまだ子どもなんですけどでも、ぐーんと成長する直前の「ため(貯め?)」の時期なんだなあ、と読んでいて思い出したりしました。


前作ではさやかちゃんと一緒にたたかった、桜子姫は、今回は100%さやかちゃんの守護霊として交信していて、風子ちゃん織姫ちゃんというリアル友達の友情と共に、魂のレベルの友情を育んでいます。うん、見守るというより、友達みたい。

風子ちゃんはますます闊達でリアリストなんやけど宇宙飛行士になるという夢は大きくて、あまりの正義感の強さに敬遠されがちというけれど、たぶんこの子の友達でいられたらどんなに人生が拓けるだろう!とオトナのおばちゃんは思うわけですよ。

織姫ちゃんもまあ、今の時代の申し子のように情報過多の理屈屋さんなんですけど、…そうそう、前作のあんなことやこんなことを踏まえてる、というのはこの織姫ちゃんが一番のキーパーソンなんです。懲りてないようでも、頭の回転の速い子ってちゃんと失敗を活かして成功に変えます。織姫ちゃんはまさにそうで、早熟で危なっかしく思えるけど実はちゃんとバランスのとれた成長をしてました。風子ちゃんのニンニクには笑ったw

風子ちゃんが本能と直感(ん?一緒か?)で、織姫ちゃんが経験と理論で、さやかちゃんの隣を歩くんです。
本当にいい子達。おばちゃん泣きそうになったよ。

そしてそして♪
今回初登場、涼くん。まー可愛いwww桜子姫がちょいちょいしたくなる気持ち、ものすっごい分かる!(笑)

んで、涼くんが感じる違和感、さやかちゃんや桜子姫が感じる違和感が、後半びっくりの展開になるんですけど、伏線はあるし、もともとさやかちゃんが「視える能力」と「火を操る能力」を持つように、魔法というか不思議のお話なので、そういうのもアリでいいと思います。

この涼くんに絡む、イタイ男子連中が、この物語を読む子ども達にリアリティを感じさせてくれるんです。
そして、自分の中にもこういう「逝ってよし」(by織姫ちゃん)なところがないか、しばし自分のなかを見つめることになると思う。

するとそこから、「自分の直感を信じなさい」というテーマもすとんと落ちてくる。

誰かを初めて見た時、「好きになれそうな人」と思ったら、その直感を大事にしてほしい。その出会いは、必然だったはず。

また、

月の光に惑わされて、ありもしないものがそこにあるように思う時、自分の足元が覚束ないとき、まず深呼吸して、そして自分のファーストインプレッションを思い出してみて、と。
こんなふうにごちゃごちゃと考え始める前、自分はまず、何をどう感じたか?
何をしたかったのか。

たとえば、涼くんに絡んでオトコを下げた(笑)槌田弘くん…えーとこの子はもう主要キャラ扱いされてません(苦笑)あくまでも涼くんの引き立て役としての立ち位置でしかないしw…で、この槌田くんは、さやかちゃんと涼くんの仲がよさげなのが気に食わない、ということは、発端は、「自分も涼くんのようにさやかちゃんの覚えめでたくなりたい」なんですよね(笑)
涼くんのように仲良くなりたい相手のことをよく見てから声をかければいいものを、それが恥ずかしいばっかりに(涼くんが羨ましい、という気持ちの次に来るのがこの感情だと思う)、涼くんを貶めることでしかさやかちゃんと接点をもてない。
槌田くんは、まず「羨ましい→恥ずかしい」と思ったところで間違ったんです。
羨ましいなら、自分も素直に「いいなー」って言えばいい。
成長するにつれて少しずつ大きくなっていく、プライド。
これがジャマをするんですよねえ。槌田くんもそう。
自分のプライドを大事にするあまり、自分本位でさやかちゃんと仲良くしたいだけだったから。
さやかちゃんに限らず気になる誰かと仲良くなりたいなら、まず、「なぜこの人と仲良くなりたいのか?」という原点をしっかり把握していないと「相手の顔色を伺うことは恥ずかしい」と何故か間違った接続をしてしまうから、結果自己中になる。

「この子、好きかも」が、始まりだったはずでしょう。

人間関係を構築することは、確かに迷宮を歩くようなものです。行き止まりかもしれないし、たまに俯瞰図でも欲しくなるほど面倒なこともある。
でも、行き止まりに突き当たったら違う角に出るまで引き返せばいい、時間を多少くったところで人生のスパンで見ればたいしたことない。
俯瞰図をもらって一足飛びにゴールした関係がどれほど深まってるかなんて期待できない。むしろゴールしてからの方がモメるよね。

迷宮のなかを、何か目印がないか、足元に穴は無いか、と気をつけて歩きつつ、たまに上を見て空を見上げて。

友達になるのも、人生を歩むことも、そういう迷いの中でしか積み重ねられないことを、いつか子ども達も知るでしょう。
俯瞰図を持ってるのは未来の自分、神様じゃないから。だから、自分の心がけ次第で、未来は変わる。

近頃の、すぐにズルをしようとする子ども達に、親や大人が言えるとしたら、
「未来の自分を信じなさい」
くらいしかないかも。
未来の自分を信じようとすることは、今の自分を大事にすることに繋がるから。

子ども時代は、子どもなりに悩み、考え抜いて、夢を抱く。

その夢に向かって頑張って、大切な人たちがみんな笑っていられる今日と明日であることを祈って、子どもは大人になっていくんでしょう。

もうイイトシした大人が、そんな可能性の塊である子ども達にできることは。

子どもの邪魔をしないこと。

これだけかもしれません。

夏休み、浴衣を着せてもらって、大好きな友達と、いっぱい楽しんで。
宿題は、夏休みの終わり頃になったら、大人達がちゃんとフォローしてくれるからwww(大笑)
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