こんな本読みました。

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エッセイ・ノンフィクション > 『脳天気にもホドがある。燃えドラ夫婦のリハビリ日記』 大矢博子 著

『脳天気にもホドがある。燃えドラ夫婦のリハビリ日記』 大矢博子 著

2011/08/23(火) 13:22:34 エッセイ・ノンフィクション THEME:読んだ本。 (ジャンル : 本・雑誌 EDIT
 …この本の感想文、『メモリーブック』と同じエントリにしたかったんです。どちらも脳障碍とそのリハビリに関する内容だから。でもアマゾンの書影を複数一緒にすると、本文の右横にうっとうしい上に何の意味もない縦のスクロールバーみたいなものが出るので(実際にスクロールするわけじゃないので、何のための表示なんだかまったく分からない。嫌だし何より気持ち悪い…!)いつもより少し短めの感想文になりますが別々に分けました。ん?今、短くていいって言った?…はいその通りですごめんなさい★
 ま、そんなことは措いといて、これは是非広く読まれてほしい本です。転ばぬ先の杖というか、もし自分や家族の身に同じことが起こったときに、まったく同じようにはできなくても、かなりの参考になるし精神的にも楽になるはずです。



大矢博子さん。ココでもご紹介してますが、書評家さんです。
《なまもの!》という書評サイトの管理人さん。
その中の、なまもの日記、これがもうとにかく面白くて、以前から毎日お邪魔して読みに行ってました。

ところが。
昨年11月の末から、突然一切の更新が止まりました。なんの予告もなく。かと言ってサイト閉鎖という雰囲気でもなく。
どうしはったんやろう……と心配しつつも、再開を待ってました。

風の噂ならぬネットの噂で、とりあえずTwitterを始められたというので、さっそくお邪魔してみたら(その頃はまだアカウント取ってなかった)。
なんと、ご主人が突然、脳出血で倒れられ、一命は取り留めたものの半身の麻痺と失語症という後遺症が残って、リハビリに励んでいるのよん、というではないですか!
そりゃもうたまげましたよ!
まだお若いはず…なのに半身麻痺って。失語症って。

呆然としました。

そして半年後。
なまもの日記が動き出していました。
更新が止まったときからのことを、ご夫婦の上に振りかかった災難のことを、それはそれは愉快に笑い飛ばしている日記でした。
読んで大笑いしつつも、心はまたまた呆然としました。

せやって、普通、笑えへんって。
なんで自分がこんな目に、なんでウチの人がこんなことに…と、涙ながらに書かれていても不思議じゃないのに。
大矢さんもご主人も、辛くなかったはずがないのに、そんなことを微塵も感じさせない明るい闘病生活&リハビリに励んでおられるご様子で、なんかもう、感動したというか、会った事もないしこれからも個人的に知己を得ることもないだろうお2人なんですけど、この前向きで合理的なお人柄、わたし一生ついていきます!とでも叫びたいような。

突然、脳出血で倒れるというのがどういう事態なのか。
家族として主治医に聞くべきこと、知っておくべき知識を、それも最新のものを片っ端からインプットしていくこと。
病院でのあれやこれや。
リハビリのこと。
障碍者となってしまった家族にどんな行政支援が受けられるのか、種種雑多な書類のこと、費用のこと、そして住環境の整備や自動車免許と身障者用のクルマのこと、また日常の生活に欠かせない車椅子や衣食住のこと……。

考えるヒマもない、目の回るような半年だったでしょうね。
でも、このご夫婦、もちろん1人のときは涙も流したのでしょうが、とにかく自然体で、お互いに無理をしないでできることをしていこう、とする。プロに任せるべきところまで自分で背負い込まない。このスタンスは、素晴らしいです。

また、このご夫婦は、とにかくご友人に恵まれてました。
大矢さんのお仕事関係、ドラゴンズを一緒に応援する仲間、ご実家の妹さんに至るまで、出来すぎなくらいに。
ご主人にしても、自転車仲間にテツ仲間、パソコン関係と、大矢さんの手に負えないいろんなことを、役割分担してさくさくさくっと進めていって(そして皆さん本職は税理士さんとかネイルケアしてるとか、プロとしてご夫婦にアドバイスしてあげられる)、だから大矢さんとご主人は、病院&リハビリに集中できたんですね。

持つべきものは、みっともない姿でも見せられる、気心の知れた友人ですね。

リハビリで少しずつ言葉を取り戻していくご主人の、爆笑コント集…じゃなくてやりとりや、倒れたご主人より優先されることもあるドラゴンズネタ、とにかく読んでて笑いっぱなし。
こんなに楽しいリハビリ日記、読んだことない。
大矢さんも書かれているように、名古屋市とわたしの住む自治体では介護に関するいろいろに違いはあると思います。
もう人生折り返し地点でいつ倒れてもおかしくない年齢になってきたし、まだ元気なうちに自分の住んでる地域で受けられる支援や必要な書類のこととか。調べておいて損はないですね。

読み終えた勢いのまま、Twitterで大矢さんご本人に感想をリプしたんです、その時に書いたことですけど。

元気なうちに読んどいて良かった!
この本は、我が家のバイブル認定ですwww

(2010 東洋経済新報社)
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