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『犯罪ホロスコープⅠ 六人の女王の問題』 法月綸太郎 著

2008/09/03(水) 11:11:32 法月綸太郎 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
 『ミステリーズ!』や『ジャーロ』などに掲載されていた短編が一冊に纏まったもの。ただし、『Ⅰ』とあるように前後編の予定で、さて、後編は一体いつになるのかな。
 リアルタイムで連載を読んでおられたかたは大丈夫ですが、未読のかたはこれより先にはお進みになりませんよう。




私は余程のファンでもない限り、連載をたびごとに追ったりはしていません。
法月先生の作品も、全く読んだことが無いわけではありませんが、新刊が出るたびに買い揃えるような信者でもないので、短編集といっても何の予備知識も持っていません。ただ、最新ノベルスが出た、ということで買ったんです。

えーと、短編一つ一つのあらすじ、エピソードについては割愛しますね。
牡羊座…《ギリシャ羊の秘密》
牡牛座…《六人の女王の問題》
双子座…《ゼウスの息子たち》
蟹 座…《ヒュドラ第十の首》
獅子座…《鏡の中のライオン》
乙女座…《冥府に囚われた娘》
うーん、法月先生がこだわられていた、タイトルの字数を揃えたという意図が、こうして書いてみてよくわかります。すごく気持ちいい(笑)。

短編の発表順がバラバラだったのを、ホロスコープ十二宮にならって並び替え。
そして、ギリシャ神話になぞらえた事件の数々。
有栖川先生とはまた違う、クイーンのオマージュですね。

何が腹立つって、小学生の頃に読んだギリシャ神話を思い出して、やっぱりゼウスが大っ嫌いなこと(笑)。事件の核心とは関係ないんですが、ゼウスと妻のヘラのおかげで人生?というか、神の道を踏み外した方々や人間がてんこ盛りですよ。

暗号解読あり、人物の入れ替わりあり、ややこしいロジックの積み重ねあり、とバラエティに富んだ一冊になっています。
ただ、あとがきで法月先生ご自身が書いておられる通り、ちょっと無理やり感があったり、キュウキュウに詰め込まれた印象があったりしますが、多分、それは短編集として纏まったからこそ受ける感じではないかな、単発だったらあんまり気にならないと思う。

それより、通して読み終えた感想は、「確かに六人の女王だ」ということです。
どのお話にも、キイになる女性が登場しますが、キャラクタ設定としての性格も女王様な人もいるし、どこにでもいる普通の女性だったりする人もいますが、事件を引き起こした核になるべき存在で、この女性がいなければ何の問題もなく。
つまり、女王、ということですね。事件の有り様を主導した、という意味で。
だからこそ、『六人の女王の問題』というタイトルがついたのか。
うち一編のタイトルではあるけれども、六つの事件のキイになる女性を「女王」としてみると、これがこの前編のタイトルになったのは納得です。

一番好きなのは《ゼウスの息子たち》かな。一番ガチな本格だと思う。でも、別に他が奇をてらったというわけではなくて、どれも馴染み深い本格ミステリです。さすがにクイーン直系と言われる法月先生。
実は『生首に聞いてみろ』を読んで以来遠ざかっていた名探偵法月綸太郎くん。相変わらず博識です。で、ホテルで缶詰(笑)。やっぱり遅筆も相変わらず?

後半の天秤座から魚座までの事件がどんなものになるのか、気長に待ってますね。

(2008.01.27)


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