こんな本読みました。

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感想文いろいろ9

2010/05/26(水) 18:27:54 感想文いろいろ THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
久しぶりに感想文の盛り合わせ。遡って見たら、これで9回目みたいです。…うーん、思ったよりも長くなった…これならエントリひとつ使って書くべきだったかな…でもなんとなく、こうしたかったんです。
『忙しい死体』(ドナルド・E・ウェストレイク)、『完全犯罪研究部』(汀こるもの)、『七人のおば』(パット・マガー)以上敬称略で3作品です。





『忙しい死体』ドナルド・E・ウェストレイク著 (論創社)
…えーと。ウェストレイクの他の作品って読んでたっけかな私。スラップスティックコメディといわれればそうですが、ウェストレイク後期のコメディタッチに移行する過渡期の作品らしく、まだ普通にサスペンスが強めだとおもう(終盤は笑えるシーンが多かった)。私立探偵モノじゃないけどハードボイルドに近い。
んで、翻訳モノにしてはそれほど分厚くない割りに、中身は凝縮。最初はただの墓堀りで死体に対面すればいいだけのはずが(でもそんな仕事をさせるボスっていったい…)、どんどんと雪だるま式に大きくなっていくトラブルに巻き込まれつつ真相を探るギャングの一員・エンジェルの視点。終盤の少しずつ明かされていく真相が、二重三重に重なっていて複数の人間の思惑が図らずも織り合わさった結果のトラブルだったというのは、それまでなんとも頼りないエンジェルの巻き込まれっぷりを読んできただけになかなか鮮やかで楽しいです。ミステリーの伏線らしいものは全く無いんですが、ものすごく強いて言うならこれも「顔の無い死体」もの。ラストのエンジェルの身の振り方に大団円でも納得(とりあえず高い教育を受けておいたというキャリアがラストで効いてる)。それにしても、彼の両親もどうかとおもったけど、特にこんなママンはキツイなあ確かに(笑)。じっさい死体より忙しくて、いろいろ大変な目にあったアルくんでした。よかったねえドリー♪

『完全犯罪研究部』 汀こるもの 著 (講談社ノベルス)
……はっはっはー……ミステリっていう作品じゃないよねこれ。確かに事件の核があって、犯人は誰?というのはあるけど、それはむしろ添え物で、このミス研、じゃなかった完全犯罪研究部というサークルの部員たちがどれだけ犯罪ヲタクなのかとかネット環境が不可欠の生活ってのがどれほど危なっかしいかとか、そしてやっぱり生きてきた時間が短い分だけ大人たちへの背伸び願望だったり詰めの甘さがあったり一度味方だと認識した大人に対してはどこまでもこころを許す子どもな部分があったり。と、なかなか複雑な心境を味わわせていただきました。でもそれでも面白かったし!謎の男・古賀君にはもう言葉もないし!火村先生の過去もこんなんだったらどうしよう…!それとタナトスの彼が出てきたときはコーフンした(笑)
余談ですが、これ読んでて佳境に入った辺りで、ご飯をくれと訴えるウチのにゃんズを見て、そのあまりの美しさに惚れ惚れしてしまいました。読んでるうちにわたしのこころがかなり疲弊したらしいです。ああ生き物って美しい…!(苦笑)

『七人のおば』パット・マガー 著 (創元推理文庫)
……昨年の創元推理文庫50周年フェアで買った、はず。で、買ってすぐに途中までは読んだけど、あまりのドロドロさ加減に嫌気がさしていったん放置。ようやく続きを読む気になったんです。
いやもう、やだわたしこんな家族関係……(涙)クララもテッシーもジュディもモリーも、たぶんドリスも、こんなのがわたしの親戚に居なくて心底よかった…!マイクもトムもバートもチャーリーも、そしてフランクも、こんな男は願い下げ!だいたい、わたしはワイドショーの芸能人の誰某が付き合ってるとか結婚離婚不倫関係その他、そういうゴシップに興味がない。そんな人間に、この複雑すぎる家族関係、エキセントリックな女性ばっかりとか、妻を思い通りにすることしか考えない夫や相手のことを気遣うことも出来ない男とか、……そんなのって間違っても楽しめないんですよう(泣)
ミステリーとしての部分は終盤にやっと伏線らしいものが出てくる程度、真相もだいたいこんなもんかなー、と。もっと強烈などんでん返しがあるのかなーと思ってたんですけど…。
キャラ描写は丁寧で繊細で、サリーの回想シーンと現実のシーンとの噛み合わせも自然で(むしろクララに無理がありすぎ!…でもこれが伏線だったんですよねえ…)、ミステリーの形としては(複数のおばのうち、誰が夫を殺したの?というフーダニットは)変化球で楽しい1冊でしょう。

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