こんな本読みました。

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『オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン』 小路幸也 著

2010/05/07(金) 11:24:24 小路幸也 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
 う~~~……っ…涙が~~☆
 もう読んでしもた……今回こそゆっくりじっくり時間かけて楽しむつもりやったのに…。
 堀田家の、でんと落ち着いたシニアキャットちゃんたちのように手が掛からないならいいんですけど、あいにくウチの豆台風は遊びたい盛りでなかなか読書の時間が取れずにいまして、それでもやっと静かに寝入ったのでようやく本腰入れて読み始めたんですよ。だからこんなに遅くなった(自分比)
 シリーズごとに装丁の意味があるんですけど、今回のこのヒコーキには?と思ってました。そーゆーことかー!
 小路さん、先にひとことだけいいでしょうか。
 作者である小路さんの中では、このシリーズの主役は勘一さんだそうですが、ごめんなさい私も主役は我南人さんに違いないとおもいます(笑)




だーってねえ、今回は(今回も。かな?)どー考えても我南人さんを中心に動いてるんですもん♪LOVEだねえv
ま、それはともかく。

なんというか、今回のは、色々と変化の大きい一年でしたね。そして今まで以上に、力強く感じました。

シリーズものによくあるサザエさん界ではなく、キャラクタがみんな毎年ひとつずつ年齢を重ねてますから、新しい生命も、衰えゆく人も、成長真っただ中の子どもたちも、渋みを増す大人の面々も、ひとりひとりがちゃんと息づいてる。リアリティという言葉よりも、小説のためのキャラクタとして個性を活かした動きをして考えて、ちゃんと生きてる。この『東京バンドワゴン』とはそういうシリーズです。
だから当然、いろいろ変化がおきる。悪い意味でのマンネリとは無縁でいられる。そしてキャラクタの皆が精一杯生きられる。
このシリーズに惹きつけられるのは、そういう生きていることの喜怒哀楽を逃げずに楽しんでいることだとおもいます。

【夏/あなたの笑窪は縁ふたつ】
【秋/さよなら三角また会う日まで】
【冬/背で泣いてる師走かな】
【春/オール・マイ・ラビング】

の一年。

いつもおもうことですけど、この並びがいいんですよねえw
夏から始まって、冬を耐えて、春で終わる。大団円のラストには、やっぱり春がぴったりですもんね♪
それと、シリーズのラストが池沢さん絡みというのもお約束なんですね。

で、この新作は、今までの番外編を含めた4作と、ウェブ連載されていたり『小説すばる』に掲載されたりしたスピンオフに出てきたキャラも総出演です!
(追記……ちょっと大げさでしたね、京都の古書の古狸さんたちとか、ランドセルに百科事典入れてたあの子とか、カフェに赤ちゃん置いてった彼女と彼とか、ペーパーバックをホラーと間違えてたおばあちゃんと将来ミステリ作家になるに違いないあの子とか、出番のないキャラも居ましたね。すいません)
だからもう、シリーズを全部読んでるファンには豪華ラインナップで嬉しいんですけど、特にスピンオフをご存知ないかたは、少し戸惑うかもしれませんね。
ていうか……なんかマジで総出演だったので、このままシリーズ最終回なんじゃないかとおもえるほど、てんこ盛りなんですよ☆
贅沢っちゃ贅沢ですが…まあだから、この『オール・マイ・ラビング』のテーマは「旅立ち」なんでしょうね。これでもう二度と会えないという別れじゃなくて。それぞれがそれぞれの人生のターニングポイントに立ってる。

中でも、花陽ちゃんや研人くんの成長が!
もともとがしっかりしてる2人ですが、シリーズを追うごとに少しずつ大人びていって、今年なんかもうまわりの大人が1本取られたよ!って感じの、ぐんぐん伸びる樹木のよう。
特にラストの研人くん、カッコよすぎる!我南人じいちゃんと一緒にシャウトwwwなんかもう来年あたりは、紺さんのこと「お父さん」から「親父」って言ってそう(笑)
男の子って、こうして大きくなっていくもんなんですね☆
…それにしてもメリーちゃんて、肉食系だったのか(違)…自分の通う学校に好きな子(友達)を一緒に誘うなんてラインハルト様だけだとwww

花陽ちゃんも学校ではえらいオトコマエな評判みたいですが(笑)、うん、クラスにひとりはぜったいに居たよね、こういうリーダー格の女の子w男子からも女子からも好かれる子。
高校生くらいになったら、どんなふうに片想いしたりするのかなあ♪今から楽しみですwww

そしてそして、なんと言っても、今回の一番は、「おーじゅ」でしょう!!(大笑)
そりゃめろめろですって勘一さんwww
もしサチさんがまだ生きていたら、さて鈴花ちゃんとかんなちゃん、いったいなんて言ったのでしょうねえ。おーば?おーぶ?ふふふ♪♪

個人的には、【秋】の怪しい動きのがね、『マイ・ブルー・ヘブン』の明かされなかった部分のフォローというか、サチさんと勘一さんのストーリーよりも前の話と後日談との敢えて表に出さなかった事情が今頃になって覆いかぶさってくるのかーと哀しくなったんですが、わははー木島さん根っこはアツい人やってんねえ♪
で、木島さんのような裏街道を生きる人と我南人さんとの繋がりが、勘一さんをも含んだ自嘲になってるのが……。私はジョーさんやマリアさんや十郎さんが、勘一さんとサチさん、我南人さんのために犠牲になった人生を送ったとは決して思わないんですが、勘一さんや我南人さんにしてみたら、自分達のために粉骨砕身助けてくれた人たちへの感謝と懺悔が一緒くたになってしまってるのかなー。
ところで、『シー・ラブズ・ユー』のとき、刑事さんたちってとんでもない場所の捜索してたんですねえ♪国宝級どころじゃないよもし何か過失で傷でもつけたら首が飛ぶだけじゃ済まなかったよーたぶん一族郎党に迷惑がかかったんじゃないですかね(笑)
私もまさか、蔵の中に、そんなエライ物が伝えられてるなんて想像もしなかったですよ★ひー!……そのうち百々先生も入り浸るんじゃないのーw?

「捨て猫」「捨て犬」「2」の謎かけはなかなか!これをまだ年若い彼らが考えるとは恐れ入りました。この2人にはぜひ合作の本格ミステリを書いていただきたいwww目指せEQ!←もはや意味不明…

亜美さんの実家・脇坂家と和解したことですっかり仲良しさんな両家ですが、この脇坂の両親と弟の存在が、亜美さんを人間らしくしてくれましたね。もし今でも絶縁状態だったとしたら、亜美さんてカフェの発案者という以上に出来すぎのお嫁さんとしか感じなかったかもしれません。実家の両親のあまりの孫可愛がりように頭抱えたり、弟のことを明るく心配したりする姿が、堀田家の一員として厚みを増した気がします。じゃなかったら、亡くなったお姑さんにあたる秋実さんと同様に伝説になってしまうですよ。
もし修平くんがもっと早くに自立してたら、脇坂夫妻は「藤島ハウス」に入居したかったに違いない(笑)

私のイチオシキャラである紺さんの。大学講師をやめた経緯という、私にとって最大の興味が今回明かされて、なるほどそうかあ、という思いと、うううもうちょっと引っ張ってほしかったかも~ホラもったいぶるのが好きな紺さんですしね!という、ちょっとだけ終わっちゃった感が…(苦笑)名探偵の一番の謎は、名探偵自身なんですもん。
でもこの経緯って…紺さんて『スタンド・バイ・ミー』の時の高校時代の気の毒なエピソードといい、大学でのことといい、なんかこういう星の下に生まれてきたような人なのかなあ。だから滅多に大声出したりうろたえたり、キレたりしないんでしょうね。そのうち悟りでも開きそうな気がする(笑)

今回の一番のサプライズはやっぱり我南人さんですが。
自分のことでいっぱいいっぱいになっててもおかしくないのに、まわりの人たちのためにあれやこれやとフォローできるという大きさは、紺さんも改めて実感したように凄い人ですよね☆
早くも次回作のことが頭を過ぎって、ちょっと淋しいなーと思ったりもするんですが。
ものすごい発破をかけた研人くんが、我南人さんのミュージシャンの血を色濃く受け継いでいるなら、我南人さんもうっかり隠居なんてできませんて。孫を自分と同じかそれ以上のミュージシャンにしないとさ。うん。
天パーの研人くんかあ……カワイイなあwww…ってあれ?紺さんと亜美さんて、天パーでしたっけ?両親からの遺伝じゃないの?…てか私の中では紺さんてサラサラの直毛黒髪イメージなんですけど♪
それにしても、我南人さんのDNAは研人くんに受け継がれ、ああ研人くんは父である紺さんの感のよさも引き継いでサチさんを見ることができるし、紺さんは曽祖父の草平パパによく似ていて落ち着きがあり理論家、かんなちゃんはお母さんの亜美さんの美貌と闊達さを受け継ぎ、鈴花ちゃんは…両親の愛嬌のよさ、かな?

これは、堀田家という一家が、いつまでも続きますように、という家族の祈り、ご近所や関わった人たちの願い、そして私たち読者の願いでもあります。

今回はかんなちゃと鈴花ちゃんは可愛い赤ちゃん言葉での朝ご飯風景でしたけど、来年からはもうかなり喋るでしょうし、堀田家名物、いえ『東京バンドワゴン』名物の朝ご飯風景がますます楽しみですwww

ああ楽しかった~~♪♪

この『オール・マイ・ラビング』を何度も再読することでしょうし、また来年の新作を楽しみにしておりますので、小路さんwww
ええと、できれば、草平パパ主役のスピンオフとか!読みたいです~☆(と、おねだりv)


(2010.4 集英社)
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