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『幻獣坐』 三雲岳斗 著

2010/05/01(土) 11:15:53 三雲岳斗 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
 …三雲さんというともうすっかりラノベ作家さんという認知度ですが、私にとっては本格ミステリ作家さんです。なので、三雲さんの作品はよほどラノベ風味が強くない限りは、読んでます。
 さて、この新作はというと…いっそ盛り合わせでもいいかなと思うくらいなんですよね。たぶんこの1冊では終わらないと確信しております。そのため、これ1冊で良いか悪いかの判断はしたくないし、感想も短いです。あまり参考にはならないでしょうが、それでもよろしければどうぞ。
 

うーん、結論からいうと、これはシリーズ化ありきで書かれた作品だと思います。
ラストがそういう感じなのと、主人公2人がまだラスボスと闘ってないし(笑)
ええと、バブルが弾けた後の、「失われた10年」をパラレルワールドにして日本が一個人企業に牛耳られた世界設定。
その巨大な存在に立ち向かう一介の高校生。
つまり、表のラスボスはおそらくこの、日本を支配する鷲王院一族。
で、本当の敵はたぶん、まだまだ登場するだろう幻獣坐と、優々希自身の幻獣、そして彼、かな?

藤宮家の姉弟の絆、生前のおばあちゃんのこと、両親のこともまだ描ける余地いっぱいあるし。
なにより久瀬冬弥くんの過去がね…火村先生ばりに暗く重い内面と冷淡さ、殺意や憎しみに対する一種の憧れのようなもの。
ネット仲間で大学准教授の清水センセと、謎多き希璃依女史、もっと登場してほしかったな♪

ああでも、敵でも味方でもなさそうな人物が、次第に2人を追い詰めていく感じと、それを見切って一発逆転した2人の立ち回り。
このヒトの、最初はただ切れ者で敵に回すと厄介だーくらいだった要注意人物ランクが、打算的で裏でいろいろ画策するのが得意そうな、それでいて実はこのヒトも自分なりの正義を貫く為に考えたことだという二面性というか複雑さへのクローズアップの仕方が三雲さんらしいです。

事件を追う2人の推理(正確には冬弥くんの推理)、もうちょっとでガチガチのロジカルなミステリにもできるのに(大傑作『二つの鍵』を書いた三雲さんですから!)、あえてそこまで突き詰めないでラノベ風味というか『i.d.』シリーズのような感じに押さえてあるような気がしたんですけど。実際、キャラクタの隠された思惑は別にして、展開は『i.d.』っぽい。

優々希ちゃんの超自慢のお姉ちゃんの悲劇、これ、どっちにも使えると思うので(奇跡が起きるか、新たな幻獣出現か)、もし続編が出たら、キーパーソンはお姉ちゃんだとおもいます。

ミステリを期待して読むと肩透かしですが、三雲さんなのでいいですこれで。
たぶん、続編も読むとおもう。
もしかしたら、途中でまたロジック炸裂する可能性もありますしねww←てかこれは、そーなったらいいなーという希望☆

(2010.2 講談社ノベルス)
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