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『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎 著

2008/09/03(水) 10:44:37 伊坂幸太郎 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
本格ミステリじゃないです。何の罪も犯してはいない主人公が、太刀打ち出来ない相手からただ只管逃げ続けるだけ。逃げて逃げて、それで何の解決もありません。登場人物が複雑に絡み合うので、これがハッピーエンドならご都合主義の一言ですが、あまりの不条理さに思わず力が入ります。捕まりそうになる、もう諦めたほうがいい、という半歩手前でどうにか逃げおおせることが出来たとき、こちらもホッとするのですね。
正体のまるで分からない相手から濡れ衣をきせられて、やがて日本中が(勿論、パラレルワールドの日本)自分の敵になっていく、友人や知り合いの誰が敵で誰が味方かが確信できない不安。最初は把握できなくても、追い詰められていく状況だけはわかる。そんな人間が、どこまで壊れずに精神を持ち堪えることが可能なのか。
そして、
人間の眼はどこまでいい加減なのか。
大多数の意見に呑み込まれることが、どれほど危険なことなのか。
マスコミや警察や、果ては国家がどれほど簡単に、人の一生を潰せるのか。
そういう、最近の日本を覆っている風潮に、どでかい赤信号を点滅させた物語でした。
これを真っ先に読むべきは、マスコミ関係者でしょうね。
自分達の仕事がどれくらい人々を煽動する力を持っているのか、今一度考えてほしい。
ワイドショーを観ていてつくづくそう思ったし、おそらく伊坂氏もそうだったのでしょう。
それに、ロンドンの至る所に設置された監視カメラと同じくロンドンの有名すぎるほど有名な事件。警察関係者の不祥事。これらもヒントになったのかな。
そういえば、逃げ続けた主人公の彼がその後どうなったか。そして事件の真相はなんだったのか。この捌き方がとび抜けて巧い伊坂氏、後で「あっ!」と気づくのです。うーん、いいなこの感じ。それに一風変わった、でも愉快な登場人物たち。みんな「良い人だなあ」と。
ということで、愉しませていただきましたよ。

(2007.12.13)
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