こんな本読みました。

読んで感じて書き出して、そして忘れていく。備忘録ブログ。

スポンサー広告 > アサグレ・ファンタジー
浅暮三文 > アサグレ・ファンタジー

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:-- スポンサー広告 EDIT
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Comment (-)

アサグレ・ファンタジー

2009/02/21(土) 20:32:49 浅暮三文 THEME:読んだ本の感想等 (ジャンル : 小説・文学 EDIT
昨日図書館から借りてきた数冊のうち、2冊読了。

浅暮三文さんの『左眼を忘れた男 I wanna see you』と『異人類白書』。

………アサグレワールド全開なもので、これは読み手を選びますわ(笑)

デビュー作の『ダブ(エ)ストン街道』(講談社文庫)を既読で、なおかつ好みに合ったかたなら多分、するりと読めると思います。
が、この『ダブ(エ)ストン街道』で早くも蹴躓いてしまったかたには、オススメできませんね…(苦笑)

でもあえて言うなら、『異人類白書』(ポプラ社)だったら、それほど抵抗なく、くすくす笑って読めるかと。

てことで、感想文になるのかどうか甚だ怪しいのですが……。

『異人類白書』のご紹介をしてみますね。




私達とは違う、異人類を研究する奥多摩文化大学の柴門(さいもん)博士と(既に中年、独身)、助手の吉元嬢(三十代前半、独身)。
博士や吉元嬢が出くわした出来事から、異人類の可能性を見つけ仮説を立て、実際にコンタクトを取ろうとあの手この手のフィールドワークに励む毎日の、白書。

fILe 1 穴居人
fILe 2 盲点人
fILe 3 無人島人
fILe 4 物陰人
fILe 5 混線人
fILe 6 痕跡人
fILe 7 風下人

…なんのこっちゃ、でしょ(笑)

fILe 1の穴居人の段階では、まだ半信半疑と言うか、ぶっちゃけ「これは勘違いだろう」「正体は普通の人間で、トリックなりオチなりが用意されてるんだろう」と思ってしまうのですが、これが大真面目。ちゃんと実在するのです!(この本の中ではね)

最初はまあ、博士とか吉元嬢の人となりを紹介する意味もあるので、へ?って感じで終わるのですけど、2話目ともなると慣れてくるから、どっぷり面白さに浸れるんです。
で、今度はどんなアプローチで異人類に迫るんだろう♪と。それがまた結構古典的な方法だったり、異人類の特徴(穴居人なら地下の下水道を探索するとか、物陰人だったら……とか)に合わせた方法でコンタクトを取って、彼らの存在を研究して広く世界にアピールしようとする博士達。
その上、博士にも助手にも途中から加わるもう1人のレギュラーも、学会に発表して名声を得ようとかそんな野心がこれっぽっちもない。ただ彼らの存在を世に知らしめて、共存関係を築きたいと思うのみ。
だからこそ、ファンタジーだしユーモア小説なんですが、これをそんな野心ぱりぱりの人が登場する物語にしたとすると、ハリポタや指輪も真っ青の超大作になるんではないかと(笑)

それに、例えば「痕跡人」なんて、ネタそのものはカタチを見て想像(あるいは妄想)したとしか思えないのに、ラストでは私達の世界の不自由さというか傲慢さみたいな部分に結びつけたところはスゴイなと思った。
「混線人」もしかり。これはねえ、身につまされた。

そういう風に、ただのファンタジーで終わるんじゃなくて、私達に何かを感じ取ってほしい、もしかしたら本当にこういう異人類が存在して、息を潜めているのかもしれないと想像してほしい。そんな想いの詰まった短編集だと、私はしみじみ思いました。

ところで。
この本を読んでると、お腹減ってきます。
吉元嬢の、まるで胃袋が決壊したような食べっぷりと、日本各地の美味しいもの巡りのようなあれやこれや。
私はすぐにでも、四条に行って、にしんそばを食べたくなったよ(笑)
とにかくずっと、そこに吉元嬢がいる限りずっと、もぐもぐもぐもぐ何かを、それもめちゃくちゃ美味しい何かを食べている。それを呆れて見ている博士たち。
このもぐもぐが、文字通りいい味出してますwww

難しい本ばっかり読んでいたり、たまには違う毛色のものを読みたくなったかたには、チカラを抜いて読めるので、気分転換にはもってこいです。
あいにく、相当大きな書店に行くか、いっそネット書店で取り寄せるかしか入手できないかもしれませんが(私はリアル書店でこの本を見たことがないです)、図書館で何かないかなーと思ったときにでも、1度手に取ってみてください。
いい息抜きになりますよ♪

スポンサーサイト
Comment (-)

ページの最初に戻る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。