火村シリーズ、今までたくさん出てますが、この新刊はシリーズの分岐点になるかもしれない、と思ったり、原点に戻った感じがするね、とも思ったりする、ファンにとっては多面的な短編集ではないかな、と。
で、わたしの超個人的な理由で、これはかなり特別な一冊となりました。決定。読んでてもうちょっとどうしようかと思ってうろたえた(苦笑)
火村シリーズらしい一冊であり、江神さんを中心とした学生シリーズでこんな物語があったら違和感を感じるに違いないと思います。
有栖川先生のシリーズ三つの書き分け方が、まるできっちりと演じ分けしている俳優さんのようです。
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あまり多作ではないアフォードさん、わたしが読んだのも『魔法人形』とアンソロジーに収録されたものだけですが、数学者・ジェフリー・ブラックバーンが名探偵のこのシリーズは、不可能犯罪ものでフーダニットでなかなかミステリ好きにはツボな作家さんだと思います。未訳のものがあるならぜひ続けて邦訳出してください。
EQ好きなら特に楽しめる一冊だと思いますよー。
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東京創元社のHPで何気なーく海外ミステリのリストを遡っててふと目に付いたのでメモしておいたものの中から読んでみました。
うん、これはテーマというか展開がどんどんヘヴィになっていくので読み応えありました。でも楽しく読めました。
いろんなトリビアも仕入れられるし、お腹はすくし、美女のドレスの衣擦れの音が聞こえてきそうだし、物語は繊細だし。よかったです。
そうそう、有栖川先生のことも思い出しました。なぜでしょう?答えはウェブで、じゃなかった、続きで。あ、ウェブで合ってるのか(おい)
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まったくノーチェックだったんですが、「英国式犯罪解剖学」というサブタイトルと、訳者あとがきを斜め読み(ネタを割ってる可能性があるので、ざっとしか目に入れない)、それと東京創元社の新刊案内でこのシリーズの続編が出ることを総合して、評判いいのかな面白いのかな、と読んでみました。
うん、面白かったです!
いろいろ考えてしまったこともあったんですけど、それはそれとして上下巻をほぼ一気読みでした。
昨年末の2013本ミスにランクインすることはなかったけど、アンケートで某ミス研さんが一票入れられていたのでまあ悪くない作品じゃないかな、と補足することで、わたしの頼りない個人的主観に少しの強度を持たせてみたりして。
未読のかたは、読了後にお付き合いくださいね。
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鳥肌たちました……面白い!
これ、3600円もするんです……この叢書はどれも高額でファン泣かせなんですけど、この本はまた更に上をいって、買おうとすると何かと何かと何かを諦めないといけないくらいです。が、たぶんコレは買いだと思う!ミステリ好き、探偵小説ファンなら必読!
そんなわけで、図書館でいそいそと借りたんですが、自腹切って買いたくてその費用をどこから捻出すればいいのか、途方にくれております……。
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ツイッターで、inoさんがこのヨシタケシンスケさんの本のタイトルをつぶやいてらして、ブログにお邪魔したらまず先にこの本(絵本)を読みたくなって図書館で借りてきました。
買います。これはイイ!
子供はもちろん楽しいし一緒に考えられるし、大人が読んでも楽しくてふと立ち止まってしまう。
絵本なのですぐに読み終わるけど、目の前に見える世界がちょっと変わる一冊です。
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崩壊三部作のラスト、というこの作品。バチスタ→螺鈿→輝天という順番。
これをもって桜宮サーガの到達点、ということですが(まだ未来編は続きますけど)、この一冊が海堂作品初めての人でも海堂ワールドが見える、というのは誇張だと思う……今までのを読んでなきゃわからんよ。
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乾石さんの初短編集。
東京創元社から出てる長編三作品と同じ世界で、それぞれの歴史を踏まえて、「魔道師」を活写しています。
面白いと同時に、短編だからこそ際立つテーマ、世界のトーン、じっくり味わいました。おすすめ。
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