うむむむむ。
えーとこれは、綾辻ファン・有栖川ファンを狙った?
謎の天才建築家といえば中村青司、その人の名前がばっちり出てくるし刑事さんの愛読書は推理小説とまで書いてある。
また、志度場なにがしという登場人物の出てくる話もあります。コレ見て『双頭の悪魔』を思い出さない有栖川ファンがいようか。
かといって、それぞれのパロディでもないので、ファンの心を擽るにはちょい弱い。いっそのこと思いっきりパロってあればねえ。
まあ、芸術のエキセントリックすぎるほどの描写を外せば、木更村と取れないこともない、と思う…けど…違うかな。
そうそう、かなり露骨な描写がてんこ盛りです。
人によっては嫌悪感すら抱くかもしれませんね。その意味でも、読み手を選ぶ作品です。
この作品の半分以上は、ジェンダーとか、そんな女性性と男性性の侵食具合が激しいです。
それにしても。
これは……ミステリなのか?
どーしてもノれないまま終わってしまい、なんか貶すしかなさそうなので、ちょっとだけ触れる程度にしときます。それでもネタバレしてると思うので、未読のかたはご注意を。
【続きを読む】
スポンサーサイト
とある書評ブログでこの作品を知りました。2005年12月刊行。全くノーマークとは、どういうことかな私?
なんでも、かの『X』があまりにも光輝いていて、その影にすっかり隠れてしまったみたいになっていたそうで。災難ですね本当に。
めちゃめちゃ面白い作品ですよ!話題にならなかったのは残念すぎるし、もっと読まれていてもいいはず。まだ読んでないかたは是非是非v
未読のかた、ネタバレは許せないというかたは、これより先にはお進みになりませんよう。
【続きを読む】